インテグラルが目撃した銀河中心
ネタ元:ESA Integral website
原題:Integral sees the Galactic centre playing hide and seek
出展のリリース日:2007-01-18
銀河中心付近を観測していた、ESAのガンマ線宇宙望遠鏡Integralが2006年4月に珍しい画像を捉えた。
複数の高エネルギー源が次々に消失したのである。
研究の責任者Kuulkers氏によると、高エネルギー源は変化するものであり、たまたま同じタイミングで消失したにすぎないという。
未知の現象が作用して、複数の高エネルギー源を同時に消失させた可能性は完全に除外されている。
銀河の中心には、巨大なブラックホールが存在することが確実視されており、いて座Aスター[Sagittarius A*]と命名されている。
Integralは、銀河中心の近辺の観測を続け、約80の高エネルギー源を監視している。
これらの大半はX線連星である。
2つ以上の恒星が相互に公転している天体を連星と呼ぶ。
両方の星が極めて接近している場合、その間の重力は強力なものとなる。
このような連星系で一方が白色矮星・中性子星・ブラックホールだった場合、他方の恒星から大量のガスが重力で放出されることになる。
放出されたガスは渦を巻きながら、白色矮星・中性子星・ブラックホールへと吸収されていくだろう。
このときガスは加熱されX線やガンマ線を放射する。
これがX線連星の正体だ。
Integralの観測結果は、Integral Science Data Centre(IDSC)で確認することができる。