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宇宙飛行士が失業する日

ネタ元:Science@NASA
原題:Look Ma! No (Human) Hands!
出展のリリース日:2007-03-05



人口衛星や宇宙船のランデブー、ドッキングは、宇宙飛行士による操作を必要とする。
つまり、無人の機体同士をランデブー、ドッキングさせることは、今の技術では不可能なのだ。


この不可能に挑戦するのがDARPA[Defense Advanced Research Projects Agency]およびNASAのミッション「Orbital Express」だ。
Orbital Expressは2007/3/8にアトラスVによって打ち上げられ、2つの実験衛星を軌道に乗せた。


2つの実験衛星はそれぞれ、ASTRO[Autonomous Space Transport Robotic Operations]、およびNextSat[Next-generation serviceable satellite]と命名されている。



出展:DARPA Website


このミッションに携わるJames Lee氏は、「軌道上で人手を介さずに、燃料補給、部品交換、修理を実現することが我々の目標である」と言う。


「誰がASTROを操作するのか?」という質問は正しくない。
「誰が」ではなく「何が」と問うべきなのだ。
ASTROは、AVGS[Advanced Video Guidance Sensor]によって操作される。


その仕組みはこうだ。 AVGSは赤外線レーザーをNextSatに向けて放射する。
NextSatの機体にはレトロリフレクター[retroreflector]という反射器が複数配置されていて、赤外線レーザーを反射する。
この反射光を分析することにより、ASTROはNextSatとの間合いを知り、スピード・姿勢を制御しつつNextSatとドッキングするのだ。


出展:DARPA Website


3か月に渡るミッションの中で、計8種類のテストが予定されている。
ASTRとNextSatは、6.9km離れた場所から接近しドッキング後、燃料補給や充電を行う。
興味深いのは、一日の中で異なった時間帯でテストを繰り返すことだ。
地球の夜側・昼側を問わず赤外線レーザーの反射光が的確にキャッチできることが重要だからだ。


このOrbital Expressが成功すれば、宇宙飛行士による操作は、無人システムに取って代わられることになる。
それは宇宙飛行士の負担を軽減するだけでなく、訓練に要するコストも低減できることになる。
もしかしたら、宇宙飛行士そのものを必要としなくなるかも知れない。


これらのシステムは、火星の周囲でのミッションだけでなく、月面での探査・採掘等への利用も計画されている。




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参考文献・サイト

DARPA Website

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