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有人火星探査への第一歩

ネタ元:Science@NASA
原題:First Steps to Mars
出展のリリース日:2007-03-28




04年1月のブッシュ米大統領の演説が契機となって、有人火星探査計画がスタートした。
火星まで片道6か月、火星に500日間滞在するので、出発から帰還まで2年半の長丁場だ。
火星着陸が実現するのは、恐らく2030年頃だろう。


出展:NASA Humans on Mars
有人火星探査のイメージ


有人火星探査計画はスタートしたばかりだ。
使用される宇宙船は構想中、着陸地点も選定以前の段階である。
このミッションに参加する宇宙飛行士もまだ生まれていないかもしれない。


途方もない未来のミッションにも思えるが、その第一歩は国際宇宙ステーション[ISS:International Space Station]ですでに着手されている。
宇宙飛行士たちの6か月におよぶISSの滞在によって、火星への飛行の基礎データが集められているというのだ。


出展:Science@NASA
国際宇宙ステーション


例えば、食料や医薬品への悪影響が懸念されている。
長期間宇宙に置かれた食料は、栄養が劣化するらしいことが確認されている。
帰還後の宇宙飛行士の血検査や尿検査においても、栄養の指標を示す数値が通常値を下回ってしまうのだ。


食料と同様に医薬品も長期間の宇宙滞在で劣化する。
おそらく、宇宙空間を飛ぶ高速の荷電粒子が、栄養成分や医薬品の分子を破壊してしまうのが原因のようだ。


食料や医薬品を劣化から守るためのシールドの開発や、劣化のスピードや状況の基礎データが今後必要になっていく。


ISSでは、現在、劣化のスピードを調べるための実験が進行中だ。
食料と医薬品のサンプルが3セット分、ISSに持ち込まれた。
最初の1セットは6か月後に、2番目のセットは1年後に、3番目のセットは18か月後に地球に持ち帰ることになっている。
これによって、宇宙の滞在期間と食料や医薬品を劣化の相関が明らかになるである。


火星への往復は2年半を要するが、食料・医薬品はもっと長い可能性がある。
食料・医薬品は建設資材と共に、無人のカーゴで先行して火星へと送られるからだ。


ISSでは別の実験も行われている。 滞在中の宇宙飛行士の血液と唾液が採取され、超音波による内臓検査も繰り返される。
ような検査は、スペースシャトルのフライトの前後でなされてきたが、長期滞在中の宇宙飛行士での検査は実施されていなかった。


宇宙空間での滞在が長いと、骨や筋肉が減少することが知られている。
しかし、減少するプロセスの全体像は未解明のままだ。
3年間地球の重力から離れることが、人体にどのように影響するかの研究も今後重要になっていく。




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Science@NASA

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