アポロ月面車(LRV)を語る。
アポロ月面車とは
アポロ15号、16号、17号では月面車が利用された。
月面車は小さい重力と真空内で駆動可能な電気自動車で、宇宙飛行士の月面での宇宙船外活動の範囲を拡大する。
全長3.1メートル、最大高1.14メートルで宇宙飛行士以外に490キログラムまでの荷物が積載可能だ。
ボーイング社が開発した。
アポロ月面車(LRV)
出展:NASA:The Apollo Lunar Roving Vehicle
アルミニウム合金製のフレームは2219か所が溶接されている。
月着陸船の下部に折りたたまれた状態で格納され、着陸後に宇宙飛行士によって月面に降ろされる。
最大積載時の車高は36センチメートルだ。
直径81.8センチメートル、幅23センチメートルの車輪は、亜鉛をコートしたスチールワイヤ製の網状のタイヤである。
前輪、後輪にステアリング機能がある。ステアリング半径は3.1メートルだ。
月面車はバッテリーとして、36ボルトの銀亜鉛水酸化カリウム電池を搭載している。
活動時間が限られていることから、この電池は最充電ができないタイプだ。
パラボラアンテナが前方のマストに取り付けられており、地球との通信に利用される。
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参考文献・サイト
The Apollo Lunar Roving Vehicle
2011/01/15