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エディアカラ生物群(動物群)を語る。

エディアカラ生物群とは

先カンブリア代に出現した生物の一群をエディアカラ生物群という。
エディアカラ生物群は、殻を持たない無脊椎動物である。
オーストラリアのエディアカラで化石が大量に発見されたことから、この名称が付いた。

エディアカラ動物群という場合もある。



オーストラリア以外でも、ロシアのホワイトシー、カナダのニューファンドランドなどでも同様の化石が発見されたため、エディアカラ生物群は世界に広く分布していたことが分かっている。




エディアカラ生物群の特徴

カンブリア紀になって初めて、殻や骨格を持つ生物が発生する。
これら生物は、化石となって残りやすい。
しかし、それ以前のエディアカラ生物群は殻を持たないため、化石には残りにくいのだ。



「エディアカラ」は、これらの化石が大量に発見されたオーストラリアのエディアカラに由来する。
また、これらエディアカラ生物群が栄えていた時代をエディアカラ紀という。



従来、先カンブリア紀の地層からは、化石が発見されたことはなかった。
それが1946年にエディアカラで発見されたことにより、古生物学の世界は大きな衝撃に包まれた。



化石に残りにくいはずのエディアカラ生物群が、大量に化石になったのは、生きたままの状態で一瞬のうちに泥流にのみこまれ、酸素のない高圧下に置かれたためと考えられている。



エディアカラ生物群が現在の生物群とどのような関連を持つのかは、判然としない。
エディアカラ生物群は進化の系統で枝分かれした種であり、現在の生物の祖先には当たらないという見方もある。



エディアカラ生物群は、動物界、植物界等の現在の界にはまったく該当しないという説がある。
このためエディアカラ生物群に「ヴェンド生物界」という独自を界を与えようという主張もある。




エディアカラ生物群の誕生

エディアカラ生物群以前の生物は単細胞生物であった。
エディアカラ紀に多細胞生物に進化した理由として、地球環境の激変が考えられている。



エディアカラ紀の前、地球全体が3000メートルの氷に包まれた時期があった。
海洋まで凍結した厳しい環境だったのだ。
このときの地球をスノーボールアースという。



このスノーボールアースによって、大量の生物が絶滅した。
やがて、火山活動によって二酸化炭素が大気中に供給されると、温室効果によって地球の気温が上昇した。
こうして地球はスノーボールアースから復帰したのだ。



このとき、生き残った光合成生物が増えた二酸化炭素を利用して繁殖した。
この結果、光合成によって大量の酸素が生み出され、海中・大気中に行き渡った。



酸素を有効に利用する生物が出現し、エディアカラ生物群へと進化していった。
なお、カンブリア爆発の直前にエディアカラ生物群は消滅した。




エディアカラ生物群と以後の生物

エディアカラ生物群は多細胞生物である。
カンブリア紀以降の多細胞生物は、エディアカラ生物群の子孫ではなく、再び単細胞から進化した種ではないかという説もある。



エディアカラ生物群に対し、カンブリア紀中期に発生した生物の一群をバージェス動物群という。
バージェス動物群は殻を持つ。



エディアカラ生物群は、這い回って生活する生物であるが、バージェス動物群になって、穴を掘る種が誕生した。




エディアカラ生物群の種類

エディアカラ生物群には、次のような種類がある。

名称説明

マウソニテス

出展:Wikipedia


12cm程度の直径を持つ生物。

葉を放射状に広げた形状である。

トリブラキディウム

出展:Wikipedia


5cm程度の直径を持つ生物。
3本の腕状の構造が中央から周囲へ広がっている。

浅い海に生息していた海綿生物らしい。

スプリッギナ

出展:Wikipedia


多数の節からなる体長約4cmの生物。
三日月型の頭部を持つ。

原初の節足動物との見方がある。

口のような形状も確認されているため、捕食者であった可能性も指摘されている。

ディッキンソニア

出展:Wikipedia


体長は4mmから1.4mまでのものが確認されている。

非常に平たい体をしている。厚みは3mmくらいしかない。たくさんの節に分かれている。






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参考文献・サイト

Miller Museum Online Exhibit
The Ediacaran Assemblage
Ediacaran fossils of Canada

2008/02/24

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