ロゴ

 HOME |  ニュース解説 |  さくいん |  このサイトについて |  日本の月探査機かぐや |  火星探査機フェニックス |  水星探査機メッセンジャー |  


銀河系を語る。

天の川とは、天球を一周する淡い光りスジである。
空気の澄んだ地域では、のない夜に天の川を肉眼で見ることができる。
天を流れる川のように見えることから、天の川という名がついた。中国では銀河と呼ぶ。


西洋では、生まれたばかりのヘラクレスがヘラの母乳を吸うときに、飛び散った乳が天にかかったとする神話に由来して、天の川をMilky Wayと呼ぶ。


天の川が微光星の集まりであることを発見したのはガリレオであった。
オランダで望遠鏡は発明されたと聞くと、ガリレオは早速独力で自作しこれを天体観測に応用したのだ。
ガリレオはこの他にも、木星の4大衛星や月面のクレーター、太陽黒点を望遠鏡を使って発見している。


ハーシェルは、全天を細かな区画に分割して、各区画に見られる星の数を丹念に数えていった。
その結果、ハーシェルは、天の川を中心に星が密集し、天の川から離れるに従って星の数が減っていくことを突き止めた。
この観測結果から、星は宇宙全体に均一に分布しているのではなく、フリスビーのような円盤の形状に集まっていることが判明した。


我々はこの円盤を内部から眺めているため、天の川がリング状に天球を取り巻いているように見えるのだ。
この円盤状の星の集合を銀河系という。



銀河の構造
出展:University of California, San Diego




今日の観測では、銀河系は直径10万光年の巨大な渦巻きであり、特に中心部が膨らんでいることが確認されている。
太陽系はこの銀河系の中心ではなく、辺縁部に近い場所にいる。
天の川の一部分が太く見えるのは、銀河系の中心方向を見ているからなのである。


銀河系が発見されると、恒星は宇宙全体に散らばっているのではなく、一か所に集まって銀河系を形作っていると考えられた。
このような考えから、銀河系を小宇宙、または島宇宙と呼ぶ場合もある。
広い宇宙の中で、銀河系だけがポツンと存在し、その中にすべての恒星、星雲星団等の天体が含まれているイメージである。


その後、アンドロメ座の大星雲(M31;NGC 224)までの距離が約300万光年ほどであることが、観測結果から確認された。
この距離が、銀河系の直径のほぼ30倍であることから、アンドロメダ座の大星雲は銀河系の外側にあることが明白である。
さらにアンドロメダ座の大星雲が銀河系と同様なサイズであることが判明し、銀河系は宇宙で唯一、星が集合している場所との認識は崩れた。


銀河系が宇宙のすべてと思われていた当時としては、コペルニクスの地動説以来の大きな衝撃だったに違いない。
当時の新聞は「我々の住む宇宙とは、別の宇宙が発見された」と報じたという。


アンドロメ座の大星雲以外にも、当初、銀河系内にしか存在しないと考えられていた星雲のいくつかは、銀河系から離れた遥か遠方にあることが確認された。
銀河系に類似した島宇宙が宇宙中に散らばっていることが認識された。


このような銀河系の外側にある島宇宙を、銀河系内の星雲(散光星雲惑星状星雲)と区別するために銀河系外星雲という。


本来、銀河系は太陽系の所属する銀河系を意味する言葉であったが、銀河系外星雲も含めて指すようになった。
一方で我々の住む銀河であることを強調する場合には天の川銀河と呼ぶ場合もある。





TOP
HOME


プライバシーポリシー



参考文献・サイト

ESA

太陽系のウンチク
銀河系と恒星のウンチク
星雲と星団のウンチク
宇宙論のウンチク
地球科学のウンチク
宇宙開発のウンチク
研究組織・施設のウンチク
望遠鏡と観測のウンチク
天文学の用語集
天体望遠鏡の用語集
地球科学の用語集
航空宇宙技術の用語集
地球外生命探査の用語集


星座のリスト
恒星を語る。
実視等級と絶対等級を語る。
種族を語る。
スペクトル型を語る。
恒星の進化を語る。
変光星を語る。
HR図を語る。
太陽系外惑星を語る。
いて座Aスターを語る。
星震を語る。