惑星状星雲を語る。
惑星状星雲[Planetary nebula]という名称ではあるが、惑星とは無関係だ。
どんなに性能の優れた望遠鏡であっても、恒星は点光源にしか見えない。
一方で、惑星は小型の望遠鏡でも、面積を持つ像となって見える。
惑星状星雲という名称は、ウイリアム・ハーシェル[William Herschel]が命名した。
ハーシェルは天王星の発見者である。
ハーシェルの時代の望遠鏡の性能では、惑星状星雲はぼんやりとした円形にしか見えなかった。
ハーシェルは、天王星を連想し惑星状星雲と命名したのだ。
質量が太陽の0.5〜8倍程度の恒星は、水素が少なくなると膨張し赤色巨星へと移行する。
このとき、外層のガスは重力の束縛を振り切って、宇宙空間へと散逸していく。
ガスを失った星は、中心核のみがムキだしとなり白色矮星になる。
周囲に広がったガスは、中心の白色矮星の放射に刺激を受け電離し発光する。
これが惑星状星雲だ。
ガスは白色矮星を中心に球殻状に広がるのではなく、樽(たる)状に広がっていく。
しかも、上ふたと底板のない筒抜けの樽だ。
この樽を真上(または真下)から見ると、リング状の星雲に見える。
この例がこと座のM57だ。
この樽を真横から見ると、太った樽のように見える。
この場合の例がこぎつね座の亜鈴状星雲M27になる。
M57/こと座のリング星雲

出展:Hubblesite
M57は、M27に次いで2番目に発見された惑星状星雲である。
M27号の発見から15年後に、ダキア[Darquier]が発見した。
メシエも数日後に、独立してM57を発見しカタログに収載している。
詳細→M57を語る。
M27/こぎつね座の亜鈴状星雲
M27は比較的大きな惑星状星雲である。
見かけのサイズは15秒である。
の中心の白色矮星は13.8等である。
詳細→M27を語る。
M97/おおぐま座のふくろう星雲

出展:starryskies
M97/おおぐま座のふくろう星雲は1万2000光年はなれた惑星状星雲である。
おおぐま座のベータ星から約2度南西にある。
二つの円形のマークが目玉を連想させるため、ふくろう星雲の別名を持つ。
詳細→M97を語る。
M76

出展:starryskies
M97/おおぐま座のふくろう星雲は1万2000光年はなれた惑星状星雲である。
おおぐま座のベータ星から約2度南西にある。
二つの円形のマークが目玉を連想させるため、ふくろう星雲の別名を持つ。
詳細→M76を語る。
参考文献・サイト
Wikipedia:Planetary nebula
日本惑星協会:様々な惑星状星雲
国立天文台 アストロ・トピックス (1)
:巨大な惑星状星雲の発見
