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藤井 旭
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メシエ天体を語る。

トップページ星雲と星団の目次メシエ天体

メシエとは何者なのか?

シャルル・メシエ(1730-1817)は、17世紀から18世紀にかけてのフランスの天文学者である。
新彗星の探索に力を入れ、生涯に12個の彗星を発見している。




メシエ天体とは

メシエカタログ

メシエが望遠鏡で彗星を探していると、ときどき星雲星団が視野に入る。
これらが、彗星と紛らわしので、視野に入るたびに観測の邪魔になった。



そこで、メシエは彗星とよく似ていて間違いやすい星雲星団を一覧表にまとめ、メシエカタログとして刊行した。



メシエカタログに記載された星雲星団銀河メシエ天体という。




メシエ番号

メシエ天体には通し番号が割り当てられている。
通常はメシエの頭文字Mを付けM1、M31等を呼ぶ。
なお、M1はおうし座のカニ星雲、M31はアンドロメダ大星雲である。



このような番号をメシエ番号という。




メシエカタログの特徴

メシエ天体は、M1からM110まであるが、メシエ自身が登録したものはM1からM103までである。
M104からM109までの6天体は、メシエの助手が追加したものだ。
M110は、後年、メシエの記録からメシエによる観測が明らかになったので、追加されたものである。



M40M91M102はメシエの指定した位置に該当の天体が見当たらない。
メシエカタログ刊行時の誤記だと考えられている。



メシエはヨーロッパの観測者であった。
このため、南半球の星雲星団は、メシエカタログに登録されていない。
見にくい天体も登録されていない。
番号の付け方にはルールがないようだ。



星雲・星団のカタログとしては、メシエカタログ以外にNGCが有名だ。
NGCに記載された天体をNGC天体という。
NGC天体は数が多い。




様々なメシエ天体


項目メシエ天体星座
最も南のメシエ天体M7さそり座
最も北のメシエ天体M82おおぐま座
最も遠いメシエ天体M104おとめ座
銀河系内で最も遠いメシエ天体M72みずがめ座
最も近いメシエ天体M45おうし座



メシエマラソン

メシエマラソンとは、一夜のうちにメシエ天体をすべて観測するというイベント、または競技である。
行方不明の3天体を除く107個のメシエ天体が対象となる。



1970年代に、「SKY & TELESCOPE」「ASTRONOMY」(天文雑誌)で紹介されたのが発端らしい。
日本でも、天文雑誌や同好会によってメシエマラソンが企画されている。
もちろん、個人でメシエマラソンを行うことも可能である。



メシエマラソンを実施するには、時期の選定が重要だ。
太陽は一年を通じて天球上を移動する。
当然、太陽の近辺の星野は観測できない。



このため、太陽がメシエ天体が少ない領域いるシーズンがメシエマラソンの狙い目となる。



その他、夜間の長さや、天候、天球上でのメシエ天体の分布を考慮すると、3月後半が適している。
当然、新月に近い方がよい。



観測可能な時間が19時から翌朝5時までの9時間だとすると、メシエ天体1個あたり5分30秒程度で観測することになる。
かなりハードなスケジュールだ。
マラソンと呼ばれるように、体力・集中力・精神力が求められる。
観測する順序を立案する戦略も必要となる。



沈まないうちに観測する必要がある。
そのため、西から東へ向かって観測するのが基本となる。






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