球状星団を語る。
数十万個程度の恒星が球状に密集した天体を球状星団[globular cluster]という。
球状星団の分布には特色がある。
球状星団は銀河系の内部には存在しない。
銀河系の周囲を取り囲むように分布しているのだ。
現在までのところ、銀河系の周囲には約150個の球状星団が確認されている。
これは、我々の銀河に限ったことではなく、他の銀河においても同様だ。
球状星団を構成する星は非常に古く、みな種族IIに属する恒星だ。
しかも、単に古い恒星であるだけでなく、そろって年齢が同一なのである。
HR図の興味深い使い方として、一つの球状星団を構成する星をHR図上にプロットしたものがある。
球状星団を構成する星は、すべて等距離にあるため、HR図の縦軸は絶対等級ではなく実視等級でいい。
同一の球状星団を構成する星は、同じ時期に生まれ、同じ組成を持っている。
異なるのは質量だけだ。
質量の違いは、進化のスピードの差になって現れる。
若い球状星団は、ほとんどが主系列星であるが、年を取った球状星団のHR図は、質量の大きい星は赤色巨星になってしまったため、主系列星の左半分がない。
従って、HR図上で主系列星から外れようとしている恒星の年令がその球状星団の年令である。
