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変光星[variable star]を語る。

星の明るさは一定不変であると考えられてきた。
ところが、明るさが変化する恒星がある。
これを変光星という。



ドイツの天文学者ファブリチウスは、星図にない3等星をくじら座に見つけた。
1596年8月のことだった。
この星は、一度2等級まで増光し、その後減光、10月には完全に見えなくなったという。



13年後、ファブリチウスは再び、同じ位置でこの星を見つけて驚愕する。
しかし、ファブリチウスは、あるときは見え、別の時は見えないこの星の謎に迫ることはできなかった。



さらに1631年には、シッカルトが、この星を見つけて記録を残す。
だが、シッカルトも「星図に記載されていない 星があった」程度の認識しか持っていなかった。



3番目の発見者は、オランダのホルワルダだった。
彼は、前2者の観測記録をまったく知らず、1638年に この星を発見、一旦暗くなり視界から去るが、1年後もとの明るさに回復していることを見出した。



興味をもったホルワルダは、過去の記録を調査し、35年前の1603年にバイエルが発行した星図「ウラノメトリア」にこの星が「4等星」として記載されていることを突き止めた。



さらに第一発見者ファブリチウスの記録も、ホルワルダによって確認され、この星が約11か月の周期で、増光減光を繰り返す天体であることが判明した。



天文学者ヘベリウスはこの星に「ミラ」という名称を与えた。
ラテン語で「不思議」という意味である。
このように時間とともに明るさが変化する恒星を「変光星」という。
変光星発見の第1号がミラなのだ。



ミラは太陽の440倍の直径を持つ巨大な天体である。
末期に近く、星の内部が非常に不安定で、膨張と収縮を繰り返す。
このため、明るさが変化するのだ。



第一発見者ファブリチウスは、占星術にも熱心だった。
自分の命日をズバリ予言していたという逸話も残っている。
なぜ、変光星の存在を発見前に予言できなかったのであろうか?
不思議としか、言いようがない。





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2008/01/19

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