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宇宙の初めにブラックホールが出来たんだって?

トップページ宇宙論の目次ブラックホールと宇宙論入門ブラックホールと宇宙論入門

ブラックホールは太陽質量の20倍以上の恒星が超新星爆発することで誕生します。つまり大きな恒星がなければブラックホールは生まれないのです。ところが、恒星がまだ存在していなかったはずの原始の宇宙でブラックホールが誕生した可能性があります。



現在の宇宙には、多数の銀河団がある一方で、数億光年に渡って銀河のまったくない空間(ボイド)があります。このような宇宙の構造の起源は宇宙の初期に遡ります。宇宙がまだ小さかった頃の物質の分布のムラ(密度ゆらぎ)が、そのまま膨張して銀河団やボイドへと成長し、今日の宇宙の構造になりました。



このような密度ゆらぎは、原始の宇宙の多くの場所で起こりました。銀河団の素になるような大きなサイズの密度ゆらぎもあれば、もっと小さいサイズの密度ゆらぎもあったことでしょう。



もしも、小さいサイズの密度ゆらぎによってシュバルツシルト半径よりも狭い範囲に物質が集中したらどうなったでしょうか?そこには小型のブラックホールが生まれたはずです。これが原始ブラックホールです。



今も原始ブラックホールが生き残っているかもしれませんが、観測による証拠は見つかっていません。

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参考文献・サイト

福江純/著「カラー図解でわかる ブラックホール宇宙」ソフトバンククリエイティブ, 2009
「ブラックホールと超新星」ニュートンプレス,2010

2011/07/12
2015/06/06



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