ホーキング織野の

サラリーマン、宇宙る。

アポロ12号を語る。

アポロ12号とは

アポロ12号は、二回目の月着陸ミッションである。
岩石のサンプル収集、実験、月面活動の技術検証、ピンポイント着陸のデモを目的とした。



アポロ12号は打ち上げ直後に雷に打たれ、電気系統に異常が生じた。
アポロ12号は、2年前に着陸したサーベイヤー3号から160メートル離れた地点に降下し、サーベイヤー3号の部品を回収して持ち帰った。
これにより米国の高精度な着陸技術が証明された。



船外活動は二回、合計7.5時間に及んだ。月着陸船からは最大500メートル離れて探査した。

サーベイヤー3号からの部品回収

サーベイヤー3号は1967年4月に月に着陸した無人探査機である。

アポロ16号

サーベイヤー3号からの部品回収
背後にアポロ12号が見える。
出展:NASA:Apollo Imagery

アポロ12号のクルーは、サーベイヤー3号からテレビカメラ、電気ケーブル、土壌サンプルを採取するためのスコップ等を取り外し地球に持ち帰った。
サーベイヤー3号はアポロ12号が着陸するまで31か月間、月面の環境に置かれていた。
回収された部品は、月面の環境が与える影響について調査された。



月面には微小な隕石が猛スピードで絶えず衝突する。
この影響で、部品の表面は微細なクレーターが無数に観察された。



アポロ12号が着陸する際、ロケット排気によって吹き飛ばされた砂粒が、高速で衝突して作られた微細なクレーターも多く確認された。
これは、微細なクレーターの分布がアポロ12号に面した部分に多く残っていることから分かったことだ。



そのほか、塗装の黒ずみも確認された。 これは太陽の放射による影響だ。
月面は大気がないため、直射日光は強烈である。



サーベイヤー3号は、打ち上げ前に殺菌されていなかった。
このため、31か月の間、月面の環境の中で細菌が生き残っていたかどうかが注目された。
ある研究グループは、回収されたテレビカメラの中からバクテリアを発見したと報告した。
この報告については、地球に回収されてからの付着ではないかという疑いもある。



なお、テレビカメラ以外の回収パーツからは生命の痕跡は確認できなかった。

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参考文献・サイト

Apollo 12 Mission
Apollo 12
Apollo 12
JSC

2010/11/15



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