ビクセンの天体望遠鏡を語る。

初心者に優しいメーカー：ビクセン

ビクセンは、アマニュア向けの天体望遠鏡のメーカーとして有名です。
天体望遠鏡以外にも双眼鏡や顕微鏡も扱う総合光学機器メーカーで、入門機からベテラン向けまで、良心的な設計・価格の製品をラインナップしてます。

私(管理人：織野)が小学6年のとき、お年玉で初めて買った望遠鏡もビクセンでした。

量販店の天体望遠鏡のコーナーに行くと、必ずと言っていいほどビクセン製品が置いてあります。
それもそのはず、ビクセンの日本国内での天体望遠鏡のシェアは60%で業界第一位だからです。

ビクセンの天体望遠鏡は世界市場でも健闘しています。
そのシェアはミード、セレストロンに次いで第三位を占めています。

経緯台

スターパル シリーズ

スターパルは、ビクセンの入門用天体望遠鏡のシリーズです。
口径5cmのスターパル-50Lと6cmのスターパル-60Lがあります。

このクラスであれば、月面のクレーターやガリレオ衛星、土星の環、いくつかの二重星を楽に見ることができます。

ポルタII シリーズ

ビクセンの天体望遠鏡の中で、スタンダードな経緯台です。
鏡筒は手の力で上下左右に自在に方向を帰られます。
しかも、フリーストップ式を採用しているため、手を離してもそのままの方向で鏡筒が固定されます。

口径8cmの屈折式3機種と、口径13cmの反射式の計4機種がラインアップされています。

ミニポルタシリーズ

ポルタII経緯台を軽量化した経緯台がミニポルタ経緯台です。
7cm屈折のミニポルタA70Lfと95mmカタディオプトリクの2機種がラインアップされています。

ビクセン　天体望遠鏡セット　ミニポルタ　A70Lf

スカイポッド シリーズ

スカイポッドは、天体自動導入と自動追尾の機能を持った経緯台です。
次の4機種がラインナップされています。

赤道儀

SX赤道儀 シリーズ

SX赤道儀は、ビクセンの製品群の中で、標準クラスの赤道儀です。

SXD赤道儀 シリーズ

SX赤道儀の上位クラス。

GP2赤道儀 シリーズ

初級者向けの赤道儀。すべての製品にスターブックタイプS(STAR BOOK-TypeS)が付属するバージョンがあります。

GPD2赤道儀 シリーズ

GPD2赤道儀の上位クラス。

ニューアトラクス赤道儀 シリーズ

ビクセン製品の中で、最高クラスの赤道儀。

ビクセンのカタログの用語

ここでは、ビクセンのカタログにでてくる用語を集めて解説します。

EDレンズ

超低分散ガラス。
色収差が少ない。

STAR BOOK

自動導入、児童追尾を行うコントローラーです。
SX赤道儀、SXD赤道儀、ニューアトラクス赤道儀に装備します。

STAR BOOK-TypeS

自動導入、児童追尾を行うコントローラーです。
GP2赤道儀、GP2D赤道儀、スカイポッド経緯台に装備します。

アリミゾ式

天体望遠鏡の鏡筒を架台に取り付けるための機構の一種。
着脱が簡単で落下しにくい。

アルミ蒸着方式

反射望遠鏡の主鏡を作る方式。
鏡材を研磨するのではなく、アルミの膜の厚さをコントロールして精度を得る。

架台

鏡筒を支える台。
架台には、経緯台と赤道儀の二種類がある。

鏡筒

天体の像を得るための光学系を収めた筒。
光学系の方式によって、屈折式、反射式、カタディオプトリック式がある。

倍率

拡大できる度合い。
倍率はアイピースの交換で変えることができる。

フレキシブルハンドル

鏡筒を微動させるためのハンドルの一種。
ハンドルが柔らかいので、観測中の姿勢に会わせて曲げて使用するので身体に無理がかからない。

分解能

どこまで細かく見えるかを表す指標。
値が小さいほど、より細かい部分まで見える。
口径が大きいほど、分解能は高い(よく見える)

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