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火星の地形を語る。

地球の赤道半径は、極半径よりも約21km長い。
地球は南北方向につぶれ、赤道が膨らんでいるのだ。


一方で火星も赤道が膨らんでいる。
火星の赤道半径は、極半径よりも約20km長い。


火星のサイズは小さく地球の約半分だ。
しかし、赤道半径と極半径の差はほとんど同じである。
ということは、火星のつぶれ方は地球以上ということになる。


火星の北半球と南半球では、地質・地形の特徴がまるで違う。
北半球の全体に低地で比較的最近にできたものだ。
溶岩流や堆積物による影響と見られている。


反対に南半球の地表は古い。
長い歴史のなかで作られたクレーター群が多数残っている。
南半球全体では高地が多く、水流による侵食の痕跡もある。


水流による侵食の痕跡らしい火星の地形
出展:Solar System Exploration


かつて火星は温暖湿潤であったとする説が有力となってきた。
降水は、南半球から北半球の低地に向けて流れ海を形成していたと見られている。
北半球に体積物が多いのも、北半球の海と関連が強そうだ。


南北の違いは地殻にも出ている。
南半球の地殻は80kmの厚みがある一方で、北半球の地殻の厚みは半分以下の35kmしかない。
この地殻の厚みの差は、極半径にも現れている。
火星の北極半径は、南極半径よりも数km程度、短いのだ。


両半球の極端な違いがなぜ生じたのかは、分かっていない。
巨大な隕石が北半球に衝突し、地殻の上層を吹き飛ばしたとする説もある。


太陽系最大の山が火星にある。オリンポス山[Olympus Mons]だ。
標高は20km以上、山の直径は500km以上だ。
地球の場合、高度10kmまでは対流圏、その上が成層圏である。
もし、オリンポス山を地球にもってくると山の上半分が成層圏に突き出ることになる。

オリンポス山
Mars Global Surveyorによるオリンポス山
出展:NASA JPL


なお、火星にプレートテクトニクスが存在したという積極的は証拠は、見つかっていない。



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参考文献・サイト

小森長生「火星の驚異」平凡社新書,2001
NASA's Mars Exploration Program

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