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ハドレー循環を語る。

ハドレー循環とは

大気循環

地球は太陽から熱を受けている。
しかし、太陽の熱は均等に地球を暖めるのではない。
低緯度(赤道付近)が太陽から受ける熱量は多く、緯度が高くなるにつれ受ける熱は少なくなる。



このため、大気の温まり方が緯度によって違ってくる。
空気は温まるほど密度が薄くなり上昇しやすい。
反対に冷えた空気は下降する。



大気の温まり方の違いが原因となって地球の大気は、大規模に循環する。
これを大気循環という。




ハドレー循環

大気循環には、ハドレー循環フェレル循環極循環の3つがある。



ハドレー循環は、赤道から北緯・南緯30度の間で起こる大気の循環である。
偏西風、貿易風の原因となる循環がハドレー循環だ。




ハドレー循環の性質

赤道付近は、太陽熱を多く受けるため空気は軽くなり上昇する。
空気は次々に上昇するので、先に上昇した空気は極方向に押しやられる。
緯度30度付近まで移動すると、冷えて下降し、地表付近を流れて赤道部へ戻る。



この一連のプロセスがハドレー循環だ。



緯度30度付近で下降するので、この付近の気圧が高くなる。
この付近一帯が亜熱帯高気圧帯である。



亜熱帯高気圧帯から赤道部へ戻る風が貿易風である。
亜熱帯高気圧帯から極へ向かう風が偏西風である。



ハドレー循環発見の歴史

ハドレー循環は、1735年にジョージ・ハドレーが発見した。
ジョージ・ハドレーは法律家であって学者ではない。
一人のアマチュアとして気象に興味を持っていた。



従来からあった貿易風、偏西風の説明に納得ができず、ハドレーは独自に大気循環の仮説を提示した。
後にこの仮説が正しいことが認められ、ハドレー循環と命名された。



他の天体のハドレー循環

金星

金星の高層大気は4日間で金星を循環する。
このような速い気流をスーパーローテーションと呼ぶ。



スーパーローテーションの原因は分かっていないが、金星の大気中のハドレー循環が赤道部上空の大気を加速させているという仮説がある。




火星

火星の大気は薄い。
このため、火星のハドレー循環は赤道から極付近までの範囲で循環する。



マーズグローバルサーベイヤーが、2002年1月に大規模な嵐を撮影した。 これは、ハドレー循環の下層側の気流によって発生した現象である。







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地球惑星物理科学
air circulation

2008/03/22

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