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火星探査機を語る。

火星は最も多くの探査機が送り込まれた惑星である。
このでは、失敗例も含めて主要な火星探査機を略説する。


マリナー計画/Mariner

マリナー計画では、1号から10号までの探査機が打ち上げられた。
このうち、4号、6号、7号はフライバイにより火星を探査した。
(4号は初の火星フライバイ)
9号は周回軌道に入り火星初の人工衛星になった。



バイキング計画/Viking

バイキング計画は、2機の探査機からなる火星の生命探査ミッションである。
2機の探査機は、1号、2号と命名され、それぞれオービターとランダー(着陸機)から構成される。
1号はクリュセ平原の西部、2号はユートピア平原に着陸した。
バイキング計画の目玉の一つは、火星の土壌をサンプリングし微生物の存在を確認することであった。
当初は、陽性反応により生命の存在が示唆されたが、生命に由来しない有機物が検出されたことも否定しきれず、バイキングの実験結果には、未だ決着がついていない。



フォボス計画

フォボス計画は旧ソビエトの火星探査計画である。
1号は火星、2号はフォボスを探査する予定であったが、1号は航行中に故障し2号はフォボスの画像を37枚送信して交信が途絶した。



マーズ・オブザーバー

マーズ・オブザーバーは火星の気象や地質を観測するための周回ミッションである。
周回軌道投入の3日前に通信が途絶した。



マーズ・グローバル・サーベイヤー

火星の周回軌道から、火星全体をマッピングすることを目的とした探査機である。
探査は順調に進み、ミッションは2回延長された。
第3次ミッションの途中で故障した太陽電池パネルが回復できず、10年に及んだミッションが終了した。



マーズ・パスファインダー

バイキング以来、約20年ぶりに着陸した火星探査機である。
火星表面の元素の解析によって、火星の岩石の組成が安山岩、玄武岩に類似していることが確認された。

マーズ・パスファインダーはエアバッグ着陸を試みた初の探査機でもある。
この成功により探査の低コスト化を目指すディスカバリープログラムに大きく貢献した。



マーズ96(マーズ8)

ロシアによる火星探査ミッションである。
打ち上げ時に失敗し、探査機が大気圏内に落下した。



マーズ・クライメイト・オービター

1998年〜99年に実施された火星探査計画をマーズ・サーベイヤー98といい、マーズ・クライメイト・オービターおよびマーズ・ポーラー・ランダーの2つのミッションから構成される。

マーズ・クライメイト・オービターは火星周回軌道から、火星の気象を観測する予定であった。
しかし、火星の周回軌道進入のための主エンジン燃焼後、通信が途絶した。

その後の調査により、マーズ・クライメイト・オービターは制御上のミスから予定軌道よりも100キロメートル低い高度に突入し、大気との摩擦によって破壊され火星表面に墜落したと考えられている。



マーズ・ポーラー・ランダー

マーズ・ポーラー・ランダーは、マーズ・サーベイヤー98で計画された着陸ミッションである。
順調な飛行を続けていたが、火星大気圏突入直前に通信が途絶した。
マーズ・グローバル・サーベイヤーのカメラによって墜落したマーズ・ポーラー・ランダーを探索したが、不首尾に終わった。

今もなお、失敗の原因は特定されず残骸も発見されていない。



2001マーズ・オデッセイ

2001マーズ・オデッセイは、マーズ・サーベイヤー2001で計画された周回ミッションである。
かつて、大量に存在した水の痕跡の発見を目指し、地表付近の鉱物の分布の解明を目的としている。
すでに、基本となる一時ミッションは完了し、2次ミッションが進行中である。

マーズ・サーベイヤー2001では、ランダーも計画されていたが、マーズ・サーベイヤー98の失敗を受けて中止された。
このときほぼ、完成していたランダーは、改めてフェニックスの機体として再利用されることになった。



マーズ・エクスプロレーション・ローバー

マーズ・エクスプロレーション・ローバーは、2機の探査車を火星表面に送り込むミッションである。
このミッションでは、オポチュニティーがメリディアニ平原に、スピリットはグセフ・クレーターに着陸した。
ローバーの設計寿命は90日間であるが、500日を超えても健在である。



のぞみ/PLANET-B

のぞみ/PLANET-Bは日本初の火星探査機である。
周回軌道投入前に通信が途絶した。



マーズ・エクスプレス

マーズ・エクスプレスはESAの火星探査ミッションの第一弾である。
マーズ・エクスプレスはランダーとオービターから構成されてたが、ランダーは降下中に失敗した。
オービターは健在である。



マーズ・リコナイサンス・オービタ

マーズ・リコナイサンス・オービタは、火星を周回する探査衛星である。
科学的探査の他に、将来の着陸ミッションに向けての候補地選定や、着陸機との中継機能も担っている。



フェニックス

フェニックスは、火星の極地方への着陸を目指す探査機である。
以前に計画中止になったマーズ・サーベイヤー2001のランダーを再利用する。
火星の極地方の地表下には、大量の氷が土と混在していることが分かっている。
フェニックスは地面を50cm掘り、土壌をサンプリングする。 これにより、生命存在の可能性を検証する。

(詳細→フェニックスを語る。)



マーズ・サイエンス・ラボラトリ

2010年10月に着陸予定の火星探査ローバーである。
(詳細→マーズ・サイエンス・ラボラトリを語る。)

Astrobiology Field Laboratory

2013年頃に打ち上げ予定の火星探査ローバーである。 生命反応を直接探査する。





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