デリンジャー現象を語る。
デリンジャー現象とは
電離層の異常が原因で通信障害が発生する現象をデリンジャー現象という。
太陽表面で起こる爆発現象をフレア(または太陽フレア)という。
フレアが発生すると、エックス線、ガンマ線、紫外線等の放射線や、プラズマの粒子は大量に放出される。
太陽フレアによって放たれた放射線(ガンマ線、紫外線等)が電離層に作用し、デリンジャー現象が起こる場合が多い。
デリンジャー現象の性質
電離層と電波
熱圏内の気体分子(窒素や酸素)子は、太陽からの放射線や宇宙線を受けて電離する。
このため、熱圏には電子密度の高い状態の領域が層状に存在することになる。
これが電離層である。
放射線の種類によって、通過する大気の厚みや、電離できる分子・原子は異なる。 このため、性質の異なる3つの電離層が作られる。
最も下層の電離層がD層、中央がE層、上層がF層である。
短波は、低層のD層を楽々と通過するが、高層のF層では反射される。
このため、短波による通信は放送は長距離に届く。
デリンジャー現象の原理
ところがデリンジャー現象が発生すると、D層の電子密度が増加するため、短波は、D層を通過できず反射してしまう。
このため、短波による長距離通信が不可能になってしまうのだ。
太陽は、年がら年中、フレア起こしているのではない。
フレアが活発な時期と、そうでない時期が11年の周期で交互に訪れる。
これを太陽活動サイクルという。
太陽は11年の周期で、活発な時期と穏やかな時期を繰り返すのだ。
従って、デリンジャー現象も太陽活動サイクルの影響をモロに受け、11年のサイクルで活発な時期が繰り返されることになる。
参考文献・サイト
電磁波計測研究センター/電波伝搬障害研究プロジェクト
NOAA / Space Weather Prediction Center