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ルナ計画を語る。

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ルナ計画とは

ソビエトの無人月探査機

ルナ計画は、かつてのソビエト連邦が、1959年から1976年にかけて推進した無人の月探査計画である。
ルナ1号からルナ24号までが月に送られた。
科学的なデータを入手するだけでなく、将来の有人月探査のための調査も目的としていた。
世界初の人工衛星の打ち上げ成功で米国を圧倒したのソビエト連邦は、月探査でも米国を大きく引き離した。




ルナ計画の各ミッション

ルナ1号は元々意図していた月への衝突には失敗したが、6000キロメートルまで月に接近した。
ルナ2号は、意図的な月面への衝突に成功し、月面に到達した世界初の人工物体になった。
1か月後にはルナ3号が、月の裏側の撮影に世界で初めて成功し、宇宙開発を競う米国に非常な危機感をもたらした。



1966年2月にはルナ9号が世界初の月面軟着陸に成功した。
その2か月後には、ルナ10号が世界で初めての月周回探査機になった。



1970年9月には、ルナ16号が無人で月の砂を採取し地球に送り返すことに成功した。これが世界初のサンプルリターンになった。
1970年11月のルナ17号では、ルノホート1号が投入されの無人月面車による、世界初の探査に成功した。
ルナ21号でも月面車を投入し、5か月間の無人探査に成功した。



月の砂170gを採取し地球に送り届けたルナ24号を最後にルナ計画は終了した。



ルナ計画のすべての探査機が成功しているように見える。
これは、ソビエトは打ち上げに成功したミッションにのみ名前を与えるからである。


ミッション結果
ルナ1号月への衝突を意図したがコースを外れ、世界初の人工惑星になった。月に6000キロメートルまで接近
ルナ2号月面に到達した世界初の人工物体
ルナ3号世界で初めて月の裏側の撮影に成功
ルナ4号月への軟着陸を目指したがコースを外れ失敗
ルナ5号月への軟着陸を目指したが逆噴射ロケットの故障で減速できず、雲の海に墜落
ルナ6号月への軟着陸を目指したが軌道修正に失敗した
ルナ7号月への軟着陸を目指したが逆噴射ロケットの点火が早すぎ、嵐の大洋に墜落
ルナ8号月への軟着陸を目指したが逆噴射ロケットの点火が遅すぎ、嵐の大洋に墜落
ルナ9号世界初の月面軟着陸に成功
ルナ10号世界初の月周回探査機
ルナ11号1か月間、月を周回探査
ルナ12号3か月間、月を周回探査
ルナ13号嵐の大洋に軟着陸
ルナ14号月の周回軌道からの探査
ルナ15号アポロ11号よりも早く、月の石を無人で地球へ送ることを狙ったが、軟着陸に失敗
ルナ16号世界初の無人機によるサンプルリターンに成功
ルナ17号世界で初めて無人月面車(ルノホート1号)による調査に成功
ルナ18号豊かの海からのサンプルリターンを目指したが、着陸と同時に信号が途絶した
ルナ19号月の周回軌道からの探査
ルナ20号豊かの海からのサンプルリターンに成功した
ルナ21号無人月面車(ルノホート2号)で月面を探査
ルナ22号月の周回軌道からの探査
ルナ23号危難の海からのサンプルリターンを目指したが、月面からの離脱ができなかった
ルナ24号危難の海からのサンプルリターンに成功した

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参考文献・サイト

THE LUNA MISSIONS
NASA:NSSDC
Luna - Exploring the Moon

2010/10/31
2015/10/13



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