地磁気と地磁気の3要素を語る。
偏角、伏角、全磁力を地磁気の3要素という。
ここでは、偏角、伏角、全磁力について解説する。
磁石の近くに方位磁針を置くと、方位磁針は磁石の方向を向く。
これは磁石と方位磁針の間に磁力が作用し引き合うからだ。
近くに磁石がなくても、方位磁針は北を指す。
これは、巨大な磁石のように地球自体が磁気を持ち、方位磁針の間に磁力が作用するからである。
地球が持つ磁気を地磁気という。
方位磁針のN極が北を指すので、地球の北極はS極に相当する。
北極はN極ではないのだ。
地球のS極は、北極点(北緯90度)にあるのではない。
北極点からずれたグリーンランドにある。
このため、方位磁針は真北(北極点)を向かない。
地磁石の極を地磁気極という。
北極側の地磁気極(地磁気のS極)を地磁気北極、南極側の地磁気極(地磁気のN極)を地磁気南極という。
方位磁針のN極は真北(北極点)ではなくグリーンランド(地磁気北極)を指しているのである。
北極点と地磁気北極の方向の違いを偏角という。
偏角は緯度によって異なる。
北海道で約9度、関東で約7度、沖縄で約4度である。
北に行くほど、偏角は大きくなる。
静止した方位磁針は水平を保っているので、地磁気は水平に作用しているように思える。
しかし、実際には地磁気は水平ではない。
地磁気は傾いた方向から作用しているのである。
地磁気の傾きを伏角という。
伏角も偏角と同様に緯度によって異なる。
北海道で約57度、関東で約49度、沖縄で約38度である。
北に行くほど、伏角も偏角も大きくなるのだ。
方位磁針は伏角を考慮して、S極側を重くしている。
S極側の重みは日本付近の伏角を前提にしているので、日本で売られている方位磁針は、南半球では使えない。
棒磁石の中心を糸で結びつるすと、N極が傾いた状態で北を指す。
この傾きが伏角である。
地磁気の大きさも場所によって異なる。
地磁気の大きさを全磁力という。
地磁気北極の真上では、伏角は90度になるはずだ。
ところが実際には、伏角は90度にならない。
伏角は90度になるポイントは地磁気北極とは別な場所にある。
この場所を磁北極という。
地球内部の構造の影響を受けているため、地磁気北極と磁北極、地磁気南極と磁南極はずれている。
方向と大きさを持つ量をベクトルという。
地磁気はベクトルである。
地磁気の方向は伏角と偏角で決まる。
大きさは全磁力で決まる。
伏角と偏角と全磁力で地磁気のベクトル量が決定できる。
このことから伏角と偏角と全磁力を地磁気の3要素という。
参考文献・サイト
2008/03/28