ホーキング織野の

サラリーマン、宇宙る。

地球史を語る。

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先カンブリア代

地球は、他の惑星と共に46億年前に誕生した。



銀河系内を漂う星間塵が、集まり回転を始めた。
星間塵は遠心力によってディスク状になった。
中心部には、物質が集中しやがて太陽になった。



ディスクの部分には塵が集まり固まって無数の微惑星が作られた。
微惑星が合体を繰り返し、原始的な惑星になった。
地球のそのうちの一つだった。



微惑星には窒素、二酸化炭素、水蒸気が含まれていた。
原始的な惑星へ微惑星が突入するたびにこれらの気体が放出され、原始的な大気になった。



微惑星の衝突によって熱が放出される。
この熱が原始的な大気の温室効果によって、宇宙へ逃げることなく原始地球の表面に留まった。



このため原始地球の表面は高温になり、岩石がドロドロに溶け表面を覆った。
これがマグマオーシャンだ。



全体がドロドロになったことで、金属は沈み核となった。
反対に軽い物質は表面に浮上した。
こうして地球の層構造ができあがったのだ。



このころ、火星サイズの原始惑星が地球に衝突した。
この勢いで、地球表面の物質は宇宙へと吹き飛ばされた。
追突した原始惑星の核は、そのまま地球内部にめり込み、地球のと合体した。
この事件がジャイアントインパクトだ。



吹き飛ばされた物質は、地球の周囲を回るうちに一つに固まった。
こうしてが誕生した。



微惑星の衝突が減ると、地球は冷えだした。
大気中の水蒸気が凝結し雨となった。
雨は降り続き、原始的な海洋が誕生した。



大気中から大部分の水蒸気が雨となって取り除かれたので、大気の主成分は二酸化炭素と窒素になった。
次に、大気中の二酸化炭素が減少した。
海洋中に溶けていったからだ。



海中に溶けた二酸化炭素は、カルシウムと化学結合し石灰岩(CaCO3)となって海底に堆積した。
現存している地球最古の岩石は40億年前のものである。
従って、地球誕生から40億年前までの間の岩石はないことになる。
この間を冥王代という。



38億年前ごろになると、生命が誕生する。
生命は、浅い海で発生したのか、深海の海底火山で発生したのか分かっていない。
生命誕生は1度きりの現象だったのか、多くの場所で同時に起こったのかはわかっていない。
地球史の中で何回か繰り返して発生したのか、現在もなお、深海底で生命が出現しつつあるのかも分かっていない。



確認されている最古の生命は、35億年前の菌類の化石である。



27億年前になると、光合成を行う菌類シアノバクテリアが出現した。
シアノバクテリアが繁殖するにつれ、海中に酸素が供給されていった。



20億年前になると酸素の供給が増え、海中の鉄イオンと結合し酸化鉄となって海底に堆積し縞状鉄鋼層となった。
海中の鉄イオンがなくなると、余った酸素は大気中へと拡散していった。
こうして大気中の酸素濃度は徐々に増えていった。



原生代の末期になると地球全体が寒冷化し、赤道までコチコチに凍結した。
この状態がスノーボールアースだ。



スノーボールアースが終わると、殻を持たない大型の多細胞生物が出現した。
これがエディアカラ生物群である。
オーストラリアのエディアカラから化石が発掘されたことからエディアカラ生物群と呼ばれるようになった。



原生代の最後の期間をエディアカラ紀と呼ぶ。
エディアカラ生物群は、次のカンブリア紀を待つことなく絶滅する。



古生代

原生代が終わると、地球はカンブリア紀に入る。
カンブリア紀には、硬い殻を持つ多細胞生物が世界中に出現した。
その種類の多様さ、数の多さから、これをカンブリア爆発と呼ぶ。
生命のビッグバンと称する場合もある。



特にカンブリア紀の中期に出現したバージェス動物群は奇妙な姿で有名だ。
アノマロカリスやピカイヤが出現した。
三葉虫の登場もこの時代である。



オルドビス紀になると、魚が出現する。
大気中の酸素はなおも増え続けているが、進化は海中で進んでいた。



シルル紀になると、大気中の酸素が十分に増え、成層圏ではオゾン層が形成された。
オゾン層太陽からの紫外線を遮断するため、地上には届かない。
地上が生命にとって安全なエリアになると、初めて植物が上陸した。
最初の上陸植物がクックソニアだ。



デボン紀になると、両生類が出現する。
水中の動物が陸棲の能力を獲得し両生類となったのだ。



石炭紀には、陸上の植物が進化を遂げる。
フウインボク、リンボク、リボク等のシダ植物が大規模な森林を創っていった。
これらが埋もれ、後世の石炭となった。



ペルム紀の末期には、地球史上最大の大量絶滅が発生した。
90%以上の生物が死滅した。
カンブリア紀以来の栄華を誇った三葉虫もこのときに絶滅した。



この大量絶滅が古生代中生代の境界である。



中生代

中生代三畳紀で始まる。
三畳紀の特色は恐竜の出現である。



超大陸パンゲアが分裂し、大西洋が広がった。
この地殻変動で火山活動が活発になって大量の二酸化炭素が放出された。
二酸化炭素は温室効果を起こし、地球全体が極めて温暖になった。



哺乳類も三畳紀に誕生したが、恐竜の勢力に圧倒され、繁栄することができなかった。



ジュラ紀になると、恐竜はさらに大型化した。
恐竜の一部は鳥類へと進化した。



白亜紀には、被子植物が出現した。
6500万年前には、ユカタン半島に巨大な隕石が衝突した。
この影響で恐竜が絶滅し、中生代は終わった。



新生代

新生代が始まると、恐竜に気を使う必要のなっくなった哺乳類が幅を利かせるようになった。



新第三紀になると、最古に人類アウストラロピテクス(猿人)がアフリカに出現した。



第四紀更新世になると、氷河時代に突入した。
氷河時代は、氷期と間氷期が交互に繰り返された。



第四紀更新世の前半にはホモエレクトス(原人)が、後半にはネアンデルタール人(旧人)とホモサピエンス(新人)が出現した。



ネアンデルタール人は、第四紀完新世を待つことなく絶滅した。
ホモサピエンスは、現在まで存続する人類となった。



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参考文献・サイト

NASA:Origin of the Earth and Moon
International Commission on Stratigraphy
Geologic Time
The Geological Society of America
British Geological Survey

2009/03/21



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