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アレシボ・メッセージを語る。

1974年11月にアレシボ電波天文台から、1679ビットのデータがヘラクレス座の球状星団M13に向けて送信された。
この通信内容をアレシボ・メッセージという。



ビットとは「オン または オフ」のことである。
電波を「オンするか、オフするか」の状態を1679回繰り返すのだ。



例えば、
オン、オン、オフ、オン、オフ、オフ、オン、オン、オフ・・・・
という具合の電波信号が1679回繰り返されるのである。



もし、地球外の文明がアレシボ・メッセージを受信できたなら、その文明は(現代の地球以上の)電波技術を持っていることになる。
それなりのレベルの電波技術を持っていれば、自然現象では考えられない電波信号を受信した場合、それは他の文明から発信されたものだと類推するだろう。



さて、問題は受信した地球外の文明がアレシボ・メッセージを解読できるかどうかである。



電波技術を持っているならば、数学などを理解する能力も持っているはずだ。
その文明がデータのビット数「1679」の意味に気付いてくれれば、このメッセージを解読することができる。



1679は二つの素数(23と73)の積である。
これ以外の積の組み合わせに素因数分解することができない。



地球外の解読者が、このオンとオフの列を横23×縦73に並べると絵が現れるのだ。
日本では素因数分解を中学校で学習する。
電波を受信する技術を持つ文明であれば、当然、中学生の数学の知識はあるはずだ。



アレシボ・メッセージの送信先に球状星団M13を選んだことには理由がある。
M13は古い天体だからだ。
古ければ、そこに棲む生命はより高度な文明に発達している可能性が高いからだ。



ところが、最近の研究から、この意図は外れていると考えられている。
M13は宇宙の初期に形成された恒星である。
そのため、重い元素はきわめて少ないのだ。
重い元素は宇宙誕生からだいぶ経過してから生成された元素なのだ。



そのような環境では、高等な生物はおろか、生命の誕生すら難しいだろう。



地球からM13までの距離は、2万5000光年である。
これは、アレシボ・メッセージの到達が2万5000年後であることを意味している。



仮に、そこに棲む高度な文明がメッセージを返信したとしても、それも地球まで2万5000年かかる。
つまり、往復5万年の通信になるのだ。



これから分かるように、アレシボ・メッセージは地球外文明との交信を目的としているのではない。
アレシボ天文台の改装記念の式典で行われたイベントであり、市民へのアピールという意味が強い。
式典の開催日時に、M13はちょうど送信しやすい位置にいたのである。





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参考文献・サイト

Arecibo Observatory
The Arecibo Message
alienresearch

2008/04/19

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