ホーキング織野の

サラリーマン、宇宙る。

銀河と銀河系の違いは?

銀河、銀河系、銀河系外星雲

銀河、銀河系、銀河系外星雲にはどのような違いがあるのだろうか?

恒星の大集団:銀河

恒星は単独で宇宙空間に散在しているのではない。
数億から数千億の恒星で集団を作っている。
この集団を銀河という。



天体写真で見る、渦巻きの形をした天体が銀河である。
(渦巻きでない銀河もある)
宇宙には数兆の銀河があるだろう。



当然、太陽系もどこかの銀河に属している。
太陽系が属している銀河を銀河系という。
銀河系以外の銀河が、銀河系外星雲だ。



銀河系は1個しかないが、銀河系外星雲は数兆個あることになる。


銀河銀河系太陽系を含む銀河
銀河系外星雲銀河系以外の銀河




内側から見た銀河系:天の川

銀河系や他の銀河の多くは、フリスビーのような円盤形状である。



我々は銀河系の内部にいるため、銀河系の外観を見ることはできない。
しかし、銀河系の円盤を内部から眺めることは可能だ。



円盤形状に集まった恒星の集団を、内側から見れば、それらは天球を取り囲むリング状の光の帯に見える。
光の帯を天の川と呼んでいる。
天の川は、我々が円盤型をした銀河系の中にいる証拠なのである。



銀河系というと、銀河と混同するケースがある。
我々が住む(太陽系が所属する)銀河であることを強調するために、銀河系を天の川銀河と呼ぶこともある。




小宇宙、島宇宙

銀河や銀河系の存在が知られていなかった時代、恒星は宇宙全体に散らばっていると思われていた。
ハーシェルは望遠鏡で天球をくまなく観測し、天の川には恒星が多く、天の川から離れるに従って、恒星の数が減っていくことを突き止めた。
このことから、恒星が円盤状に集結していることが分かり、この集まりを小宇宙、または島宇宙と呼ぶようになった。



広い宇宙の中で、円盤状の星の集団がポツンと存在しているイメージだ。
銀河系は、宇宙の中で孤独な存在だと思われていたのである。



やがて、アンドロメダ銀河(アンドロメダ大星雲)が、銀河系と同様に島宇宙であることが判明した。 その後も、続々と島宇宙が発見され、銀河系のような存在は宇宙に多く分布していることが分かったのである。

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参考文献・サイト

ESA

2008/12/06
2016/04/06



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