ホーキング織野の

サラリーマン、宇宙る。

上弦の月と下弦の月の違いは?

上弦の月、下弦の月とは

は、地球の周囲を約29.5日で公転する。
これに連れて、太陽に照らされた月の面の見え方が約29.5日周期で変化する。



この影響で、月は満ち欠けを起こすのだ。



月は1周の公転の中で、2回半月になる。
新月から満月に向かう途中と、満月から新月へ向かう途中だ。



新月から満月に向かうとき、西側が輝く。
このときの半月を上弦の月という。



満月から新月へ向かうときには東側が輝く。
このときの半月が下弦の月だ。



「上弦」「下弦」という言葉は太陰暦に由来する。
次に太陰暦と「上弦」「下弦」の関係を説明しよう。




太陰暦と上弦、下弦の由来

現在のカレンダーは太陽暦を使用している。
太陽暦は太陽の運行を根拠とした暦だ。



これに対し、古くは月の満ち欠けを根拠とした太陰暦を使用していた。



太陰暦では新月から次の新月までを「1か月」とする。
月(moon)が新月になると月(month)が改まるのだ。

新しい月がスタートするので新月というのだ。
月の第一日を「ついたち」というが、これは「月立ち(つきたち)」に由来する。



新月から三日目の月を三日月という。
太陰暦は月の満ち欠けを見れば、今日の日付が分かる暦なのである。



満月を十五夜というのは、新月から15日目の月だからである。



上弦、下弦は半月の意味である。
弦とは、弓に使用する弦だ。
半月は弓に似ているからである。



暦では、上旬・下旬というように前半を「上」、後半を「下」と表現する。
新月から次の新月までのサイクルの中で、前半にある半月を上弦、後半にある半月を下弦と表現するのである。




上弦、下弦の俗説

月没時、弦が上にあるから上弦、下にあるから下弦という説明を見かける。
これは、後世に考えられた記憶法であって、由来ではない。

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参考文献・サイト

JAXA

2009/07/25



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