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火星の地下の氷海を語る。

火星の地下には、凍った海があるらしい。
マーズエクスプレスによって、赤道付近のエリシウム平原[Elysium Planitia]の一部に、洋上の割れた浮き氷に似た形状の地形が撮影された。
ダストや火山灰に覆われているこの地形は、800km〜900kmに渡って広がっている。


出展:ESA ESA's Mars Express sees signs of a‘frozen sea’


ESAの見解では、この地域のダストや火山灰の下には、凍った海が広がっているという。
この海の起源となった水は、地下から湧き出したものだ。
湧き出した水は低温のために凍ってしまう。


水の表面が凍った状態で、下層の水が動いたので、表面の氷が割れてしまう。
割れた浮き氷が散在した状態で、海全体が凍りつき、その上を堆積物や火山灰が覆って今の地形になったのだ。
この海の深度は45mと推定されている。


火星の表面で、氷が形をとどめるのは難しい。
気圧が6Paしかないので、氷から直接水蒸気になってしまうのだ。これを昇華という。
(Paは、天気予報でおなじみのヘクトパスカル。地球は1013Paが標準)


このため、今まで火星で氷が確認されたのは極冠や、一部地域の凍った湖しかない。
堆積物や火山灰に覆われているため、昇華しなかったと考えられている。


一方で、米国の研究者たちは、ESAのこの見解を受け入れていない。
米国では、この地形を溶岩によって形成されたものと考え、「凍った海」を否定している。
(惑星地学ニュースVol.17 No.2 June 2005)


周囲のクレーターがまばらであることから、この地はできてから500万年は経過していないと判断されている。




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参考文献・サイト

ESA Mars Express and the story of water on Mars
ESA ESA’s Mars Express sees signs of a ‘frozen sea’
惑星地学ニュースVol.17 No.2 June 2005

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