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極冠を語る。

火星の地軸は、公転面に対して適度に(25度)傾いている。
このため地球と同様に火星にも季節がある。


火星の極地の冬場は相当に冷え込む。
この寒さのために、大気中の二酸化炭素の4分の1が極地の地表でドライアイスとなってしまうのだ。
このときのドライアイスで覆われた極地の一帯を極冠[Polar ice cap]という。


冬場が終わると、ドライアイスは気体の二酸化炭素へ昇華し大気へ戻る。
全大気の25%に及ぶガスが短期間で放出されるため、これに伴い生じる気流は凄まじい。
時速400キロメートルの風を起こすのだ。


この風にのって、ダストや氷粒が舞い上がり火星全土へ砂嵐となって吹き荒れる。



出展:Planetary Photojournal



火星の公転軌道は地球に比べて楕円の度合いが大きい。
近日点距離と遠日点距離の違いが大きいのだ。


火星は、南半球が夏のときに太陽に近づき、冬のとき太陽から遠ざかる。
このため、年間と通じての気温差は、南極は激しく北極はマイルドなものになる。
この違いが、極冠の特色にも現れる。


北極の極冠は半径600kmの広がりを持っており、最大で3kmの厚みがあることが確認されている。 外周はほとんど水の氷で構成される領域であるが、極冠の中心に近づくにつれ、ドライアイスの比率が高くなる。


南極の極冠も3kmの厚みを持つ。
冬場には水の氷による層が1mほど上乗せされる。


ESAの探査機Mars Expressによって、南極の極冠は以下の3つの領域から構成されることが確認された。





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参考文献・サイト

ESA:Water at Martian south pole
USGS:Geologic Map of the Northern Plains of Mars

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