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火星の自転軸を語る。

地球儀を見ると、回転軸が傾いている。
これは、実際の地軸の傾きを表現したものだ。
地球は地軸が23.5度傾斜した状態で太陽を公転しているのだ。


この地軸の適度な傾斜(23.5度)があるから、時期により太陽の高度が変化して季節が生じるのだ。
もし、地軸が公転面に垂直であれば、一年を通して南中高度は変化しないから季節の変化は生じない。


火星の自転軸も、同様に25度傾斜している。
このため、火星にも季節がある。
極冠は夏に消失し、冬に出現する。


地球の地軸は1000万年の間に22度から24.5度の範囲で安定してきた。
一方で、火星の自転軸は13度から40度の範囲で変動している。
火星の自転軸は不安定なのだ。


惑星は、それぞれが公転しながらお互いに引力を及ぼし合っている。
長い年月の間に、その引力の作用によって、少しずつ自転軸が傾くのだ。
地球に比べては大きい。
このため、地球は、他の惑星の引力よりも月から受ける重力の効果が圧倒的に大きく、このため地球の自転軸が安定しているのだ。


これに対して、火星の衛星(フォボスダイモス)は小さい。 とても、火星の自転軸の安定には寄与しない。
このため、火星の自転軸は大きくふらついてしまうのだ。


このような自転軸の傾きの変化は、火星の気候変動に大きな影響を与えてきた。


自転軸が大きく傾いた状態で、極地が夏を迎えれば氷はすべて蒸発するか、水になる。
火星の海は、そのような時期に存在したのかもしれない。




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