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COROT

COROT[Convection Rotation and planetary Transits]とは、太陽系外惑星[Extrasolar planet]の探査、星震学調査を目的とした宇宙望遠鏡である。
同時に、この望遠鏡を利用した探査活動のミッション名を意味する場合もある。
CNES[French Space Agency:フランス国立宇宙センター]とESA[European Space Agency:欧州宇宙機関]が運用主体である。

COROT
(C)CNES:COROTの公式サイトから転載


COROTは宇宙空間に設置された口径30cmの屈折望遠鏡であるが、その機能はターゲットとする恒星の光度の微細な変化を捕捉することにある。


もし、ターゲットとする恒星の周囲に惑星が公転していれば、その惑星が恒星表面を通過する際に恒星の像は減光するはずである。
この観測された減光が規則的であれば、そのターゲットは惑星系を持つを判断できるのだ。
このような検出方法を「トランジット法」と呼ぶ。


今まで、地上からの観測によってもいくつかの太陽系外惑星が発見されている。
しかし、発見された太陽系外惑星の大部分は木星型惑星(大型のガス惑星)である。
比較的小サイズの地球型惑星が検出されていない。
地球大気の影響を受けるため、検出能力が十分に発揮できないからだ。


COROTは宇宙に設置されるため、大気の影響を受けない。
小口径(30cm)であっても、分解能は格段に向上するため、ターゲットの恒星は遠方にあるにもかかわらず、地球の数倍の直径の惑星でも検出することが可能になるのだ。


太陽系外惑星を捜索する方法には「トランジット法」以外にも「ドップラー法」等いろいろある。
地上からの観測で発見された太陽系外惑星の多くは、「ドップラー法」によって見出されたのだ。
ドップラー法はその原理上、恒星に近い木星型惑星(ホット・ジュピター)を検出しやすいが、小型の地球型惑星は苦手とする。
COROTはトランジット法専用の望遠鏡なので、地球型の太陽系外惑星の発見が期待されている。


COROT
(C)ESA:COROT解説サイトから転載


ESAはCOROT後続の太陽系外惑星探査ミッションとしてDarwin が準備されている。
DarwinはCOROTの成果を引き継いで、生命存在の証拠を見出す活動も行う予定である。
NASAの太陽系外惑星探査ミッションとしてKeplerやTPFが開発中である。


COROTの目的は太陽系外惑星の探査のみではない。
恒星の内部構造の調査も目的としているのだ。


もし、COROTによって観測された微細な減光が規則的でないならば、それは星震[starquakes]である。
地球内部のメカニズムが原因で地震が発生するように、恒星も内部のメカニズムの影響で地震が発生する。
これを星震という。星震を研究する学術分野が星震学[Asteroseismology]である。


地震を研究することにより、地球の内部構造や活動の状況が明らかになった。
同様に星震を研究すれば、恒星内部の仕組みが究明できるのだ。
星震が発生すれば、恒星の表面にはさざなみが立つ。
このさざなみが恒星の明るさを微細に変化させるので、COROTでそれを捕捉するのである。


星震は太陽でも発生している。
星震の観測技術や基礎データは、SOHOの観測活動を通じてすでに得られている。
COROTによるデータがそろえば、SOHOのデータと比較することにより、星震学が大きく進展すると期待されている。





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