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21世紀の月探査を語る。

2000年以後の月探査は、学術的な関心以上に、近い将来の月資源確保に向けての活動と見るのが正しいようだ。




スマート1


スマート1
出展:ESA:SMART-1

21世紀最初の月探査がスマート1[SMART-1]だ。
EAS[ヨーロッパ宇宙機関]が行う最初の月探査として、2003年7月に打ち上げられた。

スマート1は小型であるため367kgしかない。
軽乗用車より軽いのだ。

スマート1は電気推進を利用している。
電気推進は、長時間に渡って噴射を続けることによって非常に大きな加速度を得ることができる。

従来の化学ロケットエンジンに比較して非常に経済的の効率もいいため、将来の惑星探査では主要技術となる見込みだ。

ただし、電気推進は加速に時間を要する。
スマート1は月到達まで13ヵ月かかっている。


(詳細→スマート1を語る。)




かぐや


かぐや
出展:JAXA:SELENE

日本初の本格的な月探査機が「かぐや」である。
1990年代に日本の工学実験衛星「ひてん」が月に向かっている。
したがって、日本が月に向かうのは初めてではない。

「ひてん」は航法技術の検証を目的としており、月は探査していない。
このため、月探査機としては、かぐやが日本初なのだ。

このミッションは月面上高度100kmを周回する主衛星かぐやと、かぐやから分離してそれぞれの役割を果たすリレー衛星、VRAD衛星の計3機から構成される。

リレー衛星はRスターと呼称され、月の裏側の主衛星かぐやと地球局との間で電波を中継する。
VRAD衛星は、主衛星、またはリレー衛星との間でVLBIによる測定を実施する。
Vスターと呼称される。

(詳細→かぐやを語る。)




じょうが

中が国家プロジェクトとして進める月探査計画がCELPだ。
CELPは周回・軟着陸・サンプルリターンの3段階で構成される。

CELPの第一段階で周回軌道に投入される探査機がじょうが1号だ。
中国初の月探査機でもある。

じょうが/チャンア1は2007年9月に打ち上げの予定である。
約1年の周回軌道からの探査によって月面の3D地図作成やヘリウム3等の資源探査を実施する。

じょうが1号は、まったくのゼロから開発されたのではなく、軍用通信衛星DFH-3をプラットフォームとしている。
もちろん、通信衛星と探査機ではノウハウがまるで違う。
DFH-3の運用を通じて得た知見・技術をベースにチャンア1を開発していくのである。

(詳細→じょうがを語る。)




ルナ・リコナイサンス・オービター

ルナー・リコナイサンス・オービタ[LRO]は、NASAが2008年の打ち上げを計画している無人月面探査機である。

2004年1月14日、米国ブッシュ大統領により新宇宙政策が示された。

新宇宙政策では2020年までに月面に長期滞在の為の基地を建設し、そこを足場にして2030年までに有人火星探査を実現しようと計画している。
この新宇宙政策に基づいた、初の探査ミッションがLROなのだ。

月面に長期滞在するためには、温度や放射線の量、隕石落下の頻度、資源の分布状況など月面がどのような環境であるのかを明らかにしなくてはならない。

LROは、以後の月探査のさきがけとして、これらを解明するミッションなのだ。

(詳細→ルナ・リコナイサンス・オービターを語る。)




エルクロス


エルクロス
出展:NASA:ARC LCROSS

エルクロス[LCROSS]は、ルナ・レコナッサンス・オービター[LRO]と同じロケットに相乗りして打ち上げられる月面探査機である。

NASAの新宇宙政策では、2020までに長期滞在のための月面基地を建設、そこを足場に2030までに有人火星探査を成功させることが計画されている。
もし、月面で水の調達が可能であれば、そのメリットは大きい。
地球から水を運搬する必要がなくなるため、供給のリスクを低減できるばかりでなく、基地の維持費が低減できるからだ。

LROもエルクロスも基地建設のための基礎調査を任務としているが、エルクロスは特に水の確認に力点が置かれている。

エルクロスは先端部分と本体が月面に突入する。
このときの衝突で生じる土煙を地球各所から観測しようというのだ。

月面の土煙は、アマチュアの望遠鏡でも観測可能である。


(詳細→エルクロスを語る。)




チャンドラヤーン1

インド初の月探査計画がチャンドラヤーン1だ。
サンスクリット語で「月の乗り物」を意味する。

NASAからは二つ、ESAからは3つの観測器材がチャンドラヤーン1に提供される。

(詳細→チャンドラヤーン1を語る。)






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