ホーキング織野の

サラリーマン、宇宙る。

中性なのに、中性子星はなぜ磁場を持つのか?

中性子星は磁場を持つ

中性子星の持つ磁場は強い。
磁場を持つ中性子星が高速で回転するので、電磁波のパルスが発生する。
このため、中性子星はパルサーになる。



中性子星は、中性子からできた天体である。
超新星爆発の際、自重で縮んでしまい、構成する原子さえ押しつぶしてしまった。
その結果、マイナスの電子がプラスの陽子に取り込まれて中性子に変化してしまう。



このため、中性子星は、オール中性子で出来た星になったのだ。



中性子星の内部の電子・陽子

中性子には寿命がある

個々の中性子には寿命がある。
寿命が来ると、中性子は電子と陽子に分解してしまう。
中性子のうち、あるものは寿命が短く、あるものの寿命は長い。
そのため、中性子星を構成する中性子が、一度にすべて分解してしまうことはない。



中性子が少しずつ分解していくため、中性子星の内部では電子と陽子が徐々に増えていく。
ところが、電子と陽子のうち、その一定割合は再結合し中性子になっていく。



中性子が分解するペースと、電子と陽子が再結合して中性子に戻るペースは、バランスするので、中性子星の内部では、常に一定量の電子と陽子が存在する。
中性子星は、純度100%の中性子ではなく、電子と陽子が混ざっているのだ。
この電子と陽子が中性子星の磁場の原因になるのである。



内部の電子で磁場が生まれる

中性子星がパルスを放つためには、自転軸と磁極がずれていなくてはならない。
磁極が自転軸からずれていれば、中性子星の回転にともなって磁極が振り回されるので、周囲の電子が加速され電磁波は発生する。



ところが、なぜ自転軸と磁極がずれるのかは、不明な点が多い。
中性子星内部の超流動を関係があるようだ。

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2008/08/01
2016/04/05



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