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シューメーカー・レビー第9彗星の木星衝突を語る。

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シューメーカー・レビー第9彗星の発見

シューメーカー・レビー第9彗星が、1994年7月に木星に衝突した。
このような大規模な天体の衝突をリアルタイムで観測したのは史上初である。
これを機に、以前は可能性でしかなかった地球への天体衝突が、現実の問題として取り上げられるようになった。



シューメーカー・レビー第9彗星は、その前年の1993年3月24日に発見された。
この彗星は奇妙なことに木星の周囲を回る彗星であった。
おそらく、発見より20〜30年前に木星の引力で捕獲されたと考えられるが、惑星の周囲を公転する彗星が発見されたのはこれが初だ。



観測が進むにつれ、この彗星は約20個の核が列車のように連なっていることが分かった。
軌道計算によると1992年7月に木星に接近したときに、強い重力による潮汐で核が分裂してしまったらしい。

元々の核のサイズは5キロメートル程度であった。分裂せずに地球に接近していたら明るく輝いたことだろう。



シューメーカー・レビー第9彗星の衝突

やがて、シューメーカー・レビー第9彗星の進路が木星に衝突する軌道であることが判明した。
巨大な天体同士の衝突とあって世界中の研究者やアマチュアがこれに注目した。
衝突によって木星大気の内部が明らかになることが期待された。



彗星の核は、1994年7月16日から22日にかけて次々に木星の大気に突入した。
そのときのスピードは秒速60キロメートルであった。



衝突は木星の裏側で起きたため、衝突の瞬間の観測は不可能であったが、やがて自転によって木星の裏面が地球から見えると、巨大な衝突痕が確認された。
この衝突痕は、衝突後数カ月に渡って観測された。

シューメーカー・レビー第9彗星の衝突痕
シューメーカー・レビー第9彗星の衝突痕
出展:Jupiter Swallows Comet Shoemaker Levy 9



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参考文献・サイト

日本天文学会
Comet Shoemaker-Levy Collision with Jupiter
Jupiter Swallows Comet Shoemaker Levy 9

2015/08/08



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