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天文年鑑編集委員会
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藤井旭の天文年鑑―スターウォッチング完全ガイド〈2011年版〉
藤井 旭
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火星の気候を語る。

トップページ太陽系の目次火星火星の気候

火星の大気は主に二酸化炭素で構成されるが、気圧は低い。
地球の気圧は1013ヘクトパスカルであるが、火星は6ヘクトパスカルしかないのだ。
火星の気温は0度C以上に達するが、気圧が低いため水は液体の状態を維持することが難しい。
氷から昇華し水蒸気になってしまうのだ。



火星は寒い。 気温はマイナス140℃〜プラス20℃である。
大気が薄いため、熱を保つことができないから寒いのだ。



火星自転軸が適度(25度)に傾いた状態で太陽を公転する。
これが、火星に四季をもたらすことになる。
地球の四季と同じ原理だ。



地球の地軸は1000万年の間に安定してきたが、火星の自転軸は13度から40度の範囲でふらついてきた。
火星の自転軸の変動は、火星の気候変動に大きな影響を与えてきたようだ。
(詳細→火星の自転軸を語る。)



火星の公転軌道は地球の公転軌道以上に楕円である。
近日点距離と遠日点距離の違いがより大きいと言い換えてもいいだろう。
火星は、南半球が夏のときに近日点を通過する。
このため、南半球の夏は北半球の夏よりも平均して30℃ほど気温が高い。



火星の名物の一つに砂嵐がある。
極冠は春に後退、秋に拡大する。
このとき、昇華・凝結するプロセスが原因となって、大規模な風が起こり、火星全土を覆う砂嵐となるのだ。



火星の大気中には雲も生じる。
遠日点付近では、太陽の熱が減少するので、空中で水分が凝結し雲となるのだ。



近年、地球の温暖化が問題になっている。
実は火星でも温暖化が進んでいるらしい。
当然、火星の温暖化は、人類の経済活動とは無関係である。



火星の南極近くにスイスチーズ状の地形[swiss cheese features]がある。
1999年にマーズグローバルサーベイヤーが発見したものだ。
これらの穴の大きさは数百メートルに及ぶが、深さは8m程度だ。



2001年に撮影された同一の場所の写真と比較すると、穴のサイズが大きくなっているのが確認できる。

火星の氷 火星の氷
出展:JPL MOC Observes Changes in the South Polar Cap



このことから、火星の南極地方は温暖化していることが確実視されている。
しかし、この温暖化は南極地方に限定されたものなのか、火星全体にいえることなのかは判然としていない。



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