ロゴ

 HOME |  ニュース解説 |  さくいん |  このサイトについて |  日本の月探査機かぐや |  火星探査機フェニックス |  水星探査機メッセンジャー |  


月震を語る。

で発生する地震を月震[moonquake]という。 地球の地震に比較して、月震は弱い。



地震計を設置するオルドリン氏(アポロ11号のクルー)
出展:NASA

アポロ計画によって地震計が月面に設置された。

アポロ11号が設置した地震計は早い段階で故障したが、残った地震計は予定通りに機能した。

この結果、1967年から1977年までの間に、月面で発生した地震波が記録されたのだ。


月面でキャッチされた地震波のデータは電波で地球へと送られる。




これらの記録を解析した結果、月震には4タイプあることが確認されている。




地球の地震はプレートテクトニクスによって発生する。
地球の地下は熱的に活発なので地震が発生するのだ。


一方で、月にはプレートテクトニクスがない。
熱的に活発でないのに月震が起こるのである。
当然、月震は地球の地震とは異なったメカニズムで発生しているのである。


深部月震は地下700kmから1000kmで発生する月震である。
地球の地震と比べると、この震源の深さは非常識だ。


Yahoo!天気情報の地震情報を見ると、最近の地震のデータが記載されている。
震源の深さはせいぜい50kmまでで、100kmを超えるような深度の地震はまず起こらない。
深部月震の震源は、地球の地震の10倍も深いのだ。


震源の深さを平均50kmとしたとき、地球の半径(6371km)に対する震源の深さの比率は0.78%となる。
地震は、ほとんど地表での現象なのだ。


深部月震の場合、月の半径(1700km)に対する震源の深さの比率は大きい。
40%から59%もある。
深部月震は半径の中間で発生するのだ。


深部月震は、潮汐力が原因と推定される。


熱月震は、昼夜の気温差によって生じる地震である。
月の昼夜の気温差は非常に激しい。
水も大気もないからだ。


地殻は気温に応じて伸縮する。 気温差が大きければ伸縮の幅も大きくなるため、地殻に加わる圧力も高くなる。
この圧力に耐え切れず、地殻が移動して月震が発生する。


温度差に起因した月震なので、熱月震という。


浅部月震は20〜30km程度の地下を震源とする月震である。
震源が浅いだけに揺れは大きい。
浅部月震のメカニズムは不明だ。


地球の地震の場合、揺れの持続時間は1分までだ。
ところが月震の揺れはしつこい。
10分から1時間ほどゆれが継続する。


地球の地殻は水分を含んでいる。
この水分がクッションとなって、地震の揺れを減衰させる。
だから、どんな大規模な地震であっても、揺れが2分以上継続することはない。


ところが月には、水分がない。
減衰させるものがないので、一度月震が発生すると、音叉のように震動が継続してしまう。


現在、NASAでは月面基地の建設を構想中だ。
月面基地では、月震の大きさよりも、揺れの継続時間が懸念となる。
持続時間の長い月震に対応するため、特殊な免震構造を持った建築物が必要になるだろう。





TOP
HOME


プライバシーポリシー



参考文献・サイト

Sience@NASA
University of Texas
Technovelgy

太陽系のウンチク
銀河系と恒星のウンチク
星雲と星団のウンチク
宇宙論のウンチク
地球科学のウンチク
宇宙開発のウンチク
研究組織・施設のウンチク
望遠鏡と観測のウンチク
天文学の用語集
天体望遠鏡の用語集
地球科学の用語集
航空宇宙技術の用語集
地球外生命探査の用語集


太陽系を語る。
太陽を語る。
水星を語る。
金星を語る。
地球を語る。
月を語る。
火星を語る。
木星を語る。
土星を語る。
天王星を語る。
海王星を語る。
小惑星を語る。
カイパーベルトを語る。
惑星の定義を語る。
準惑星を語る。
チチウスボーデの法則を語る。
バルカンを語る。
惑星気象学を語る。


月を語る。
秤動を語る。
月の起源を語る。
ジャイアント・インパクト説を語る。
月の成長を語る。
潮汐作用を語る。
月の海を語る。
月震を語る。
レゴリスを語る。
月の裏側を語る。
月面の氷を語る。