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ベスタを語る。

トップページ太陽系の目次>太陽系小天体[SSSB]>小惑星ベスタ

小惑星ベスタとは

ベスタメインベルトで3番目に質量の大きい天体である。
メインベルト全体の質量の9%を占める。
ケレスパラスジュノーとともに4大小惑星と呼ばれている。
1807年にオルバースによって発見された。古代ローマの女神の名に由来する。>
直径約500キロメートル、3.6年で太陽を公転する。>
なお、オルバースはパラスの発見者でもある。



ベスタは肉眼で見える唯一の小惑星である。
(ケレスやイリスも肉眼で見えるという話もあるが)



ベスタが発見されてからしばらくの間、新たに小惑星が発見されることはなかった。
このため、小惑星ケレスパラスジュノー、ベスタの4つだけであると認識され、かつこれらは惑星と認識されていた。



小惑星探査機ドーンが撮影したベスタ
小惑星探査機ドーンが撮影したベスタ
出展:NASA:Full View of Asteroid Vesta

ベスタで特徴のある地形は南極付近の巨大クレーターだ。


直径が約460km(ベスタの直径の80%)もある。


クレーターの中央は底部から18kmも高い。


このクレーターは他の小天体との衝突によって生成したものらしい。


ベスタと似たようなスペクトルを持つ小惑星の一群をV型の小惑星という。
これらの大部分はベスタと類似した軌道を公転している。
南極付近の巨大クレーターが出来たとき、飛び散った破片がV型小惑星になったと思われている。



1960年10月に、オーストラリア西部の砂漠地帯に落下した隕石をミルビリリー隕石(HED隕石)という。
このHED隕石の光学的特性がベスタに似ていることから、HED隕石はベスタに由来しているとの説が有力である。




ベスタの内部構造

地球の内部は地殻、マントル、コアに分離した層構造である。 小惑星にしては珍しくベスタも内部が層構造になっている。これを分化しているという。
ベスタの中心核は鉄とニッケルで構成されており、さらにその外側をカンラン石のマントルが取り巻いている。



ベスタの表面は玄武岩で覆われている。
玄武岩は溶岩流によって生成されるため、太古のベスタはドロドロと溶けていたか、火山活動が存在したと判断できる。
太陽系の初期、ベスタの内部はかなりの熱で融解していたためであろう。



地殻とマントルの境界面をモホロビチッチ不連続面という。
ベスタのモホロビチッチ不連続面は80キロメートルよりも深いとみられている。




小惑星探査機ドーンによるベスタ探査

2011年7月から2012年9月までの間、NASAの小惑星探査機ドーンがベスタを周回し探査した。



小惑星探査機ドーンは、2015年からケレスを周回探査している。



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参考文献・サイト

Hubble Maps the Asteroid Vesta
Views of the Solar System:Vesta
Dawn Reality-Checks Telescope Studies of Asteroids

2007/08/19
2014/09/10
2015/05/13



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