ホーキング織野の

サラリーマン、宇宙る。

レアアース仮説を語る。

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レアアース仮説とフェルミパラドックス

我々の銀河系には、1000億の恒星が含まれている。
これだけ巨大なのだから、その中には、高度な文明を持った生命が棲む惑星もあるだろうと、過去から考えられてきた。



ところが、地球外文明の証拠となるようなものがまったく確認されていない。
異星の文明がごく普通の存在ならば、その文明の宇宙船が確認されたり、電波通信が傍受されたりしてもいいだろう。
ところが、このような事例は見つかっていない。



このように、異星の文明はたくさんあって当然という予測と、地球外文明の直接証拠の欠落は明らかに矛盾している。
この矛盾をフェルミパラドックスという。



フェルミパラドックスを解く仮説としてレアアース仮説がペーター・ワード氏らによって提示された。




レアアース仮説とは

レアアース仮説では、「異星の文明はたくさんあって当然」という元々の前提が、そもそも間違っていると考えている。



条件が整えば、生命は比較的容易に誕生する。
しかし、その生命が高度な文明を持つまでに発達するには、非常に確率の低い偶然がいくつも重なる必要がある。



地球は今まで、生命の存続に関わるような危機が何回か訪れた。
先カンブリア代全球凍結(スノーボールアース)や、ペルム期末の大量絶滅、巨大隕石の衝突などが繰り返された。



このような危機を生き残って、地球の生命は今日まで続いてきたのである。



原初の生命が誕生してから、多細胞生物が出現するまで30億年かかっている。
現在未解明ではあるが、何かのきっかけで単細胞から多細胞へ進化したのだ。
30億年の間、単細胞生物のままであったことから、多細胞へ進化も非常に確率の低い現象であったと考えていいだろう。



一等の宝くじに何回も当選するような幸運が繰り返されて、生命が進化し、人類が誕生し、文明を築き上げた。
地球は、たまたま幸運が重なった存在なので、宇宙では非常に珍しい存在なのである。



このようなレアアース仮説に対する反論も、いくつか存在している。

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参考文献・サイト

NASA Astrobiology

2008/04/17



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