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ケプラーの新星を語る。

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ケプラーの新星とは

1604年にへびつかい座に出現した超新星をケプラーの新星という。
ヨハネス・ケプラーがこの超新星を詳しく観測したからケプラーの新星と命名された。



ケプラーの新星が出現する少し前の1572年にティコの超新星が出現している。
非常に短い期間に二つの超新星が出現したことになる。
ケプラーの新星以来、銀河系内に超新星が出現した記録はない。



超新星にはI型とⅡ型があり、I型はさらにIa、Ib、Icに分類される。



現代の研究では、ケプラーの新星は、Ia型であったと考えられている。
Ia型の超新星は、白色矮星主系列星、または赤色巨星の連星系で発生する。



主系列星のガスが白色矮星に流入する。
このガスは白色矮星に降り積もるが、限界まで降り積もると耐え切れず、白色矮星の中心部で核反応が起こって爆発する。
これがIa型超新星だ。



この爆発によって白色矮星は跡形もなく吹き飛んでしまう。
超新星の爆発は、それほど強烈なのである。
爆発する直前の限界をチャンドラセカール限界という。



1941年、ウイルソン山天文台の観測によって、ケプラーの新星の残骸が確認された。
太陽系からケプラーの新星までの距離は最大でも20,000光年と見積もられている。

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参考文献・サイト

SEDS:SN 1604, Kepler's Supernova
NASA:Great Observatories May Unravel 400-Year-Old Supernova Mystery

2008/02/09



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