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スペースXを語る。

スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ社は、2002年に設立された衛星打ち上げビジネスのベンチャー企業だ。 ITベンチャーで成功したイーロン・マスク[Elon Musk]氏が、創業社長を務めている。
通称は「スペースX」である。


スペースX社は、燃料としてケロシン(灯油)と液体酸素を使用するエンジン「マーリン」の独自開発に成功した。
このマーリンを搭載した打ち上げロケットがファルコンだ。


ファルコンは、同クラスのロケットに比較して80%程度のコストで、低軌道への衛星打ち上げを実現する。
スペースX社は、衛星打ち上げビジネスに価格革命をもたらす企業なのである。


スペースシャトルは、2010年に退役する。
その後の宇宙機としてオリオンが開発されるが、オリオンは月・火星への往復にも耐えるハイスペック機だ。
開発に時間がかかるため、2010年のシャトル退役時にはオリオンはまだ完成していない。


このため米国は、2010年以降の国際宇宙ステーション[ISS]への往復に代替機が必要になるのである。


そこでNASAは、民間企業に宇宙機を開発委託し国際宇宙ステーションへの往復に利用することにした。このプログラムをCOTS[Commercial Orbital Transportation Services:コッツ] という。


宇宙機の開発委託先には20以上の企業・組織が応募したが、コンペによって2社に決定した。
それが、スペースX社とロケットプレーン・キスラー社である。


スペースX社はCOTS以前から有人のカプセル型宇宙機を開発していた。
その名を「ドラゴン」という。
国際宇宙ステーションへの往復はファルコンとドラゴンの組み合わせによって実現する。




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