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太陽時と恒星時を語る。

時角

「時・分・秒」は時間(または時刻)の単位である。
この「時・分・秒」で角度を表すことができる。



1周360度を24時とすれば、180度は12時、90度は6時になる。
このように、「時・分・秒」で表した角度を時角という。
この時角は、天球上の星の位置を示すのに都合がいい。



真北・天頂・真南・天底を通る線を子午線という。
南中(または正中・北中)とは、天体が子午線上に来ることである。



時角は、子午線を基準(0時)として西回りに測るのである。
ある天体が真西にあれば時角は6時、真東にあれば時角は18時となる。



太陽時

太陽の時角は刻々と変化する。
そこで、太陽の時角を測定すれば、その時の時刻を知ることができる。
時角に12時を足せば、時刻になるのだ。



太陽が子午線上にあるときの時角は0時である。
これに12時を足せば12時となり、昼の十二時を示すことになる。
夕方、太陽が真西にくれば時角は6時なので、これに12時を足せば18時となり、午後の6時を示すことになる。



この時刻の測り方は、全天の時角を1太陽日をかけて一周するので太陽時という。
太陽時の1時間は、太陽日の長さの24分の1である。



恒星時

太陽日の長さの24分の1が太陽時の1時間であった。
これに対し、恒星日の長さの24分の1が恒星時の1時間である。



太陽は一つなので、太陽時は簡単に決めることができる。
しかし、肉眼で見える恒星は6000個あるので、基準とする恒星を決めなければならない。
恒星時といいながら、実際には恒星を使用していない。



恒星時には、春分点を使用する。



春分点が子午線上にるときが、恒星時の0時だ。
春分点が真西にくれば6時、真東にあれば18時となる。



地球上の座標は経度と緯度で表示され、どちらも角度で表現される。
これに対し、天球上の位置を示す座標は赤道座標だ。



赤道座標では、赤経と赤緯で天球上の一点を決定する。
緯度に相当するのが赤緯、経度に相当するのが赤経だ。



ここで不思議に思うことがある。
赤緯は角度で表示するが、赤経は「時・分・秒」で表すのだ。
なぜ、素直に角度で表示しないのか?



赤経が「時・分・秒」で表現されるのは、恒星時と関連があるからだ。
天球が回転するので天頂にくる赤経は刻々と変化する。
あるタイミングで、天頂に来ている赤経が、そのときの恒星時になるのである。



「天頂に来ている赤経」は子午線上の赤経と言い換えてもいい。
例えばベテルギウスの赤経は、05h 55m 10.3sである。
ベテルギウスが南中したとき(子午線上に来たとき)、そのときの恒星時は5時55分10.3秒となる。



地方恒星時

経度が違えば、子午線上の赤経は異なる。
例えば、北海道でベテルギウスが南中してるとき、沖縄ではまだベテルギウスはまだ南中していないのだ。
このことは、地上の経度によって恒星時が異なることを意味している。



これを地方恒星時という。
経度が15度異なると地方恒星時は1時間ずれる。 360度を24で割った値が15度だから、経度15度あたり恒星時1時間の違いが生じるのだ。



ある土地で、子午線上に春分点が来たタイミングが、その土地の地方恒星時は0時である。
その土地から経度が90度離れた場所の地方恒星時は6時となる。



グリニッジ恒星時

グリニッジの地方恒星時を特にグリニッジ恒星時という。
グリニッジから東へむかうと、経度15度ごとにその土地の地方恒星時は1時間づつ進んでいく。




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2008/06/22

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