サラリーマン、宇宙を語る。

 HOME |  さくいん |  サイトマップ |  このサイトについて |  水星探査機メッセンジャー |  H-IIBロケット |  初心者のための天体望遠鏡入門 |  太陽系 |  球状星団 |


スポンサ−ドリンク





天文年鑑〈2011年版〉
天文年鑑編集委員会
4416210175



藤井旭の天文年鑑―スターウォッチング完全ガイド〈2011年版〉
藤井 旭
4416210183

クレメンタインを語る。

トップページ宇宙開発と探査の目次>月探査>クレメンタイン

1989年12月、マルタ島での会談により冷戦が終結した。
冷戦中は様々な軍事技術が培われた。
軍事衛星のための部品小型化もその一つである。


クレメンタイン
クレメンタイン
出展:NSSDC:Clementine

このような技術を科学的探査へと転用したミッションがクレメンタインだ。

このため、クレメンタインはNASAの他、国防総省も参画している。

クレメンタインの機体は非常に軽く(227kg)、小さい。
これは軍事的要請によって小型化が進んだ技術を利用することによって達成されたのである。



クレメンタインは1994年1月に打ち上げられ、第一目標のに向かった。
クレメンタインは、可視光以外にも紫外光赤外光で月面を撮影し、レーザー高度計による月面マッピングを実施した。
探査は約2か月間に渡って、周回軌道上から実施され、100万ショット以上の画像が撮影された。



1976年8月のルナ24号以来、月探査は20年近く途絶えていたがクレメンタインの活動により、広範囲に及ぶ月の地質、地形のデータが得られた。



その中でも最大の成果は、極地域のクレータの底部に氷の存在が示唆されたことだ。
極地域のクレータの底部は太陽光が永久に当たらないため、氷が数十億年に渡って保存されていると考えられる。



その後のルナ・プロスペクターSMART-1による探査でも、氷の存在を示す決定的な確証は得られなかった。

氷発見の期待は、日本の「かぐや」、中国の「じょうが」、NASAのルナー・リコナイサンス・オービタエルクロスにかかっていたが、2008年11月にエルクロスが氷の証拠を発見した。



月探査を終えたクレメンタインは、月周回軌道を離脱し第二目標の小惑星1620ジオグラフォス[Geographos]へ向かった。
ところが、移動中にスラスタ(ジェット射噴)が暴走し、クレメンタインは機体制御が不可能に陥った。
修復のための努力は払われたが、燃料を使い果たした時点でジオグラフォスの探査は断念しミッションは終了した。



現在もクレメンタインの行方はまったく分かっていない。



スポンサードリンク






最近気になる星の本


このページのTOP
サラリーマン、宇宙を語る。HOME
サイトマップ



プライバシーポリシー

人気コンテンツ

銀河系太陽系球状星団
アンドロメダ銀河太陽黒点白色矮星
大気圏HR図海王星


参考文献・サイト

Solar System Exploration
NSSDC:Clementine Project Information
NSSDC:Clementine
The Clementine Mission

2009/11/19

宇宙を語る。HOME
このサイトについて
さくいん

史上最強カラー図解 宇宙のすべてがわかる本
史上最強カラー図解 宇宙のすべてがわかる本
 ↑このサイトの管理人(織野)が
  書いた本です。

太陽系のウンチク
銀河系と恒星のウンチク
星雲と星団のウンチク
宇宙論のウンチク
地球科学のウンチク
宇宙開発のウンチク
研究組織・施設のウンチク
望遠鏡と観測のウンチク
宇宙生物学のウンチク


天文学の用語集
天体望遠鏡の用語集
地球科学の用語集
航空宇宙技術の用語集
地球外生命探査の用語集
太陽物理学の用語集


ロゼッタ
COROT
STEREO
ACE
テミス
メッセンジャー
フェニックス
ドーン

スイングバイ航法
マーズ・サイエンス・ラボラトリ[MSL]
COTS


90年代の月探査
21世紀の月探査
初期の月探査
チャンア1
LRO
エルクロス
クレメンタイン
ルナー・プロスペクター
かぐや
ひてん
スマート1
エルサムLSAM