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ミール宇宙ステーションを語る。

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ミール宇宙ステーションとは

ミールはソビエト連邦、ロシアによって、建設された宇宙ステーションである。
1986年から1996年にかけ複数のユニットが打ち上げられ結合されていった。



冷戦期、ソ連は西側の電子機器を輸出規制のため入手することができなかった。
しかし、MSX規格のパソコンはこの規制外だったため、ソニーのMSX2がミールに搭載されていた。



日本人として初めて宇宙に行ったTBSの秋山豊寛氏が滞在したのがミールである。



国際宇宙ステーションへロシアが参加することになったためミールは放棄された。
その後、2001年3月23日に大気圏に突入し消滅した。




ミールのユニット

以前のサリュートは、一回で打ち上げられたが、ミールはユニットを順次打ち上げ、宇宙空間で組み上げていくという建造方法で作られた。



ミール・ベース・ブロック

ミール・ベース・ブロックはミール宇宙ステーションの中核としての役割を持つユニットである。
サリュートを改良したユニットで、コアモジュールとも呼ばれている。
全長は13.1メートル。
1986年2月19日にプロトンロケットで打ち上げれた。



クバント1

1987年3月31日にプロトンロケットで打ち上げれ、4月12日にコアモジュールの後部に結合された。

銀河クエーサー中性子星の物理を研究するために、エックス線紫外線による天体観測装置を持つ。
姿勢を安定させるため、6機のジャイロを装備している。
ソユーズプログレスのためのドッキングポートを持つ。

「クバント」には「量子」という意味がある。



クバント2

クバント2は、生物学調査のための実験設備や地球観測用の機材を持つ13.7メートルのユニットである。
27.4メートルの太陽電池板とマニュピレータ(マジックハンド)と持つ。
1989年11月26日にプロトンロケットで打ち上げれ、12月6日に結合された。



クリスタル

クリスタルは微小重力環境での材料生成を研究するユニットである。
36メートルの太陽電池板を持つ。
1990年5月31日にプロトンロケットで打ち上げれ、6月10日に結合された。

元々ソビエトはスペースシャトルに似た機体のブランを開発していた。
クリスタルは、ブラン用にのドッキングポートを持つが、STS-71でスペースシャトル(アトランティス)とのドッキングに利用された。



スペクトル

スペクトルは地球の資源や大気を研究するミールのユニットである。
全長は14.4メートルで、4枚の太陽電池板を持つ。
1995年5月20日にプロトンロケットで打ち上げれ、6月1日に結合された。

1997年6月25日、プログレスがスペクトルに衝突した。
この影響で太陽電池板が故障したうえ、スペクトルが空気漏れを起こした。



ドッキングモジュール

1995年11月12日にスペースシャトル(アトランティス/STS-74)で打ち上げれ、11月15日にクリスタルに結合した。
スペースシャトルとのドッキングに利用する。



プリローダ

ミールに最後に結合されたユニットがプリローダだ。
全長12メートルで地球観測を目的にしている。
1996年4月23日にプロトンロケットで打ち上げれ4月26に結合された。

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参考文献・サイト

JAXA
NASA:Mir Space Station
NASA:Search ResultsHistory of Shuttle-Mir
JPL:Mir Space Station
The End is Mir

2010/11/02
2014/11/03



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