しし座を語る。
しし座は、春の星座である。
黄道十二星座の一つで、かに座と おとめ座の間にある。
黄道とは太陽が一年かけてたどるルートのことだ。
黄道上にある12の星座が黄道十二星座である。
しし座には黄道が通っており、おおよそ8月10日から9月16日にかけて、太陽はしし座の領域を通過する。
この時期しし座は太陽の背後(昼間の空)にあるので見ることができない。
しし座は、神話に登場するネメアの獅子に由来する。
ネメアの獅子は、ヘラクレスによって倒された。
しし座は、トレミーの48星座の一つでもある。
トレミー48星座は、2世紀以来使われてきた。
18世紀に、トレミー48星座の中のアルゴ座がラカイユによって分割された。
しし座を含む残りの47星座は、すべて現在の88星座に引き継がれている。
しし座の主な恒星
レグルス [α Leo]
しし座で最も明るい恒星である。
太陽系から77光年の距離にあるB型星である。
しし座γ [γ Leo]
しし座で2番目に明るい恒星である。
太陽系から126光年の距離にあるK型星である。
デネボラ [δ Leo]
しし座で3番目に明るい恒星である。
太陽系から36光年の距離にあるA型星である。
しし座の主な星雲・星団
銀河系外星雲
しし座銀河団
しし座には銀河が多い。
これらは、たまたま同じ方向にあるのではなく、お互いにグループを作っている。
この銀河のグループをしし座銀河団という。
M96銀河団と呼ぶ場合もある。
しし座の流星群
しし座流星群
11月14日から11月20日にかけて出現する。
通常、1時間に10〜15個程度の出現であるが、33年ごとに大出現する。
しし座α群
1月13日から2月13日にかけて出現する。
しし座β群
2月14日から4月25日にかけて出現する。1895年に発見された。
しし座δ群
2月5日から3月19日にかけて出現する。
しし座γ群
8月14日から9月12日にかけて出現する。昼間の群のため眼視観測はできない。
しし座ρ群
2月13日から3月11日にかけて出現する。暗い群なのでレーダー観測で発見された。
しし座σ群
暗い群なのでレーダー観測で発見された。
しし座・おおぐま座群
1950年代に写真観測によって発見された。
しし座のその他の天体
しし座R[R Leo]
代表的なミラ型変光星である。
グリーゼ388 [Gl 388]
ウォルフ359 [Wolf 359]
ウォルフ359は太陽系から7.8光年先にある赤色矮星である。
太陽系に3番目に近い恒星である。
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参考文献・サイト
Constellations
Star Tales
Wikipedia:Zodiac
2008/05/04
2009/10/26