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天文年鑑〈2011年版〉
天文年鑑編集委員会
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藤井旭の天文年鑑―スターウォッチング完全ガイド〈2011年版〉
藤井 旭
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星座を語る。

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星を互いに線で結び、人物や動物、道具に見立てたものを星座という。
オリオン座、はくちょう座などが有名である。



現在、88の星座国際天文学連合[IAU]によって定められている。
88の星座は、すべて境界線が設定されている。
また、天球上にどの星座にも属さない領域は存在しない。



このため、新天体が発見された場合、「○○座に出現」と表現できるので、イメージがつきやすい。



各星座の境界線は、すべて赤経・赤緯の線(水平線と垂直線)である。
つまり、星座とは「全天を赤経・赤緯の線で88の区画に分割した領域」ということも出来る。



星座の領域が明確になったことから、星座が占める面積も決まった。
最大の面積を持つ星座は うみへび座で1303平方度、最小の面積の星座は みなみじゅうじ座で68平方度である。
最大と最小は19倍の開きがあることになる。



星座の起源はメソポタミア文明に遡る。
牧畜を行っている者が、星を結んで、人や動物を起想したのが始まりである。
このため、初期からある星座には、ヒツジ・ウシ・ヤギなど、牧畜に関わる星座がある。



メソポタミアで誕生した星座は、古代エジプトや古代ギリシアに伝わった。
ギリシアでは星座と神話を結びつけるとともに、ギリシアオリジナルの星座を新たに作り出した。



紀元2世紀になると、プトレマイオス(トレミー)が「トレミーの48星座」を決定した。
トレミーの48星座は、「業界標準」となったため、16世紀までは原型を保った。



16世紀に新たな星座が加わったのは、大航海時代の影響である。



「トレミーの48星座」は北半球で観測できる星座だけがカバーされている。
ところが、大航海時代になって南天の星が知られるようになると、次々と新しい星座が提案された。



これらをまとめたのが、ヨハン・バイエルであった。
バイエルは、南天の星座も含めた全天恒星図を作成した。
1603年のことである。



この全天恒星図を通称ウラノメトリアという。
ウラノメトリアでは、恒星に名称を与えている。
星座の中で、明るい順にアルファ(α)、ベータ(β)、ガンマ(γ)・・・・と順次ギリシア文字を設定したのである。
これをバイエル符号という。



バイエル符号は今日でも使用されている。



ヨハン・バイエル以外にも、南天の星座の提案が乱立した。
混乱を収束するために、国際天文学連合(IAU)の第3回総会(1928年)で現在の88星座と境界線が決定された。



ウラノメトリアが発表された時点では、変光星は発見されておらず、星座の境界も決まっていなかった。
そのため、現在の星座に中には、バイエル符号の一部が欠けているものや、実際の明るさと一致しないものがある。



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