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冥王星を語る。

太陽系の元第9惑星が冥王星だ。
2006年8月のIAUの総会で決議された惑星の定義に、冥王星は適合できなかったのだ。
冥王星は、この決議で同時に定義された準惑星[dwarf planet]として分類されることになった。




ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した冥王星とカロン
出展:Solar System Exploration



冥王星は1930年にトンボーによって発見された。
当時はカイパーベルト天体に関する知識がなかったので惑星と認識されたが、実はカイパーベルト天体発見の第一号なのである。


惑星から除外された冥王星には、早速、小惑星番号134340が与えられた。
あっけないものである。


冥王星は248年で太陽を公転するが、その周期は海王星と2:3で共鳴している。
冥王星の軌道は離心率が大きいため、海王星の軌道と交差する。
そのため、ときとして冥王星は海王星よりも内側に入るのだ。
しかし、冥王星の軌道の傾斜角は大きいため、冥王星と海王星が衝突することはない。


冥王星は小さく、その直径は2274kmしかない。
一度は惑星の座にありながら、冥王星よりも大きな衛星は7つもある。
イオユーロパガニメデカリストタイタントリトンがそれだ。
ガリレオ衛星はすべて、冥王星よりも大きいことになる。


冥王星の組成は分かっていない。
密度から岩石と氷が7:3で混在していると考えられている。


冥王星は極めて薄い大気を持つ。
窒素、一酸化炭素、メタンが、その成分である。
この大気は、冥王星が近日点付近にいるときのみ出現する。
冥王星が近日点から離れると、太陽熱が少なくなるので、大気が固体に戻ってしまうのだ。


冥王星の大気は冥王星の重力を振り切って、少しずつ宇宙空間に逃げていくと考えられている。


冥王星を訪れた探査機はない。
現在、NASAのNew Horizonsが冥王星に向かっている。
冥王星到達は2015年の予定である。


New Horizonsが打ち上げられたとき、冥王星はまだ惑星であった。
NASAは、冥王星を探査することによって、9つの惑星(当時)すべてを探査したことになると意気込んでいたのである。
ところがNew Horizonsが火星軌道を過ぎたころに、冥王星が惑星でなくなってしまった。
期せずしてNew Horizonsは、初のカイパーベルト探査機になるのである。





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参考文献・サイト

Solar System Exploration:Pluto
The Nine Planets:Pluto

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