海王星を語る。
海王星は太陽系の第8惑星である。
4つある巨大惑星のなかで海王星は最も小さいが、天王星よりも質量は大きい。
海王星の色は青みを帯びている。
これは、大気中に含まれるメタンの影響である。

ボイジャー2号が撮影した海王星
出展:Solar System Exploration:Neptune
冥王星は極端な楕円軌道を描いて公転しているため、ときどき海王星軌道の内側に入り込むことがある。
このため20世紀末、海王星が冥王星よりも遠い時期があった。
当時はまだ、冥王星は惑星と見なされていたので、このときの海王星は「第9惑星」だったのである。
海王星は力学の計算によって発見された唯一の惑星である。
19世紀、天王星の観測結果が軌道計算と一致しないことが問題となっていた。
その原因を天王星の外側を回る未知の惑星による影響と仮定したルベリエは、計算によって未知の惑星の存在を予言した。
その後、ガレがルベリエの計算結果に従って観測し、予告した位置から1度の誤差で海王星を発見したのである。(1846年)
海王星のリングは、掩蔽観測の結果から予言されていたが、ボイジャー2の観測によって確実となった。
このリングの再外周には、突出した部分がある。
なぜ、このような突出部があるのかは不明であるが、付近の衛星ガラティア[Galatea]による引力の影響と考えられている。
ボイジャー2は、海王星の表面に大暗斑を発見した。(1989年)
大暗斑は木星の大赤斑に類似したものと考えられている。
ところが、1994年にハッブル望遠鏡で観測したところ、この大暗斑はすでに消失しており、別の大暗斑が発生していることが確認された。
海王星の衛星は合計13個が確認されている。(2007年4月現在)
その中で最大の衛星はトリトン[Triton]である。
逆行衛星は小型であることが定番であるが、トリトンは大サイズであるにもかかわらず逆行衛星である。
トリトンの軌道は不安定である。そのため少しずつ海王星に近づいている。
トリトンは海王星の引力に捕獲されたカイパーベルト天体であるとい見方が有力である。