ガニメデを語る。
ガリレオ衛星の中で、外側から2番目の軌道を回る衛星がガニメデである。
ガニメデは太陽系最大の衛星でもあり、小サイズの惑星に匹敵する。
直径は水星よりも大きく、火星の4分の3もある。

出展:SCIENCE@NASA
ガニメデの表面がクレーターが集中している領域と、起伏に乏しい領域にクッキリと分かれている。

カルデラのようなクレーター
出展:NASA NIX
ガリレオ衛星はすべて、希薄な大気を持つ。
その中で、酸素を含むものはエウロパとガニメデである。
地球大気の酸素は、植物が光合成によって生産したものだ。
だから酸素と聞くと、すぐに生命存在の証拠と考えたくなるが、そうではない。
エウロパやガニメデの酸素は生物由来でないことが確認されている。
太陽からの紫外線や荷電粒子が表面の氷に衝突すると、水分子が酸素と水素に分解される。
水素は軽いため、引力を振り切って簡単に宇宙空間へ逃げてしまうのだ。
留まった酸素がエウロパやガニメデの大気になったのである。
ガニメデは固有の磁場も持つ。
現在までのところ、固有の磁場を持つ衛星はガニメデしかない。
この磁場と木星からの放射によって、ガニメデの大気中ではオーロラが発生する。
ガリレオ(ガリレイではない。探査機の名)の調査によると、エウロパ、カリストに続いてガニメデの氷に下にも海の存在が示唆された。
これで、4つのガリレオ衛星のなかで、イオ以外も3つに海がある可能性が高い。
表面の氷の厚さは数キロメートルにも及ぶと考えられている。