かんむり座を語る。
かんむり座は、夏の星座である。
ヘラクレス座と うしかい座の間にある円弧状に並んだ一群の星が見える。
これが かんむり座だ。
クレタ王ミノスの娘アリアドネが、バッカスと結婚するときに身に付けた冠に由来する。
かんむり座の英語名は「Corona Borealis」なので、直訳は「北の冠」となる。
みなみのかんむり座と比較すると、この二つは英名で対になっていることが分かる。
| 星座名 | 英語名 | 直訳 |
| かんむり座 | Corona Borealis | 北の冠 |
| みなみのかんむり座 | Corona Austrina | 南の冠 |
かんむり座は、トレミー48星座のうちの1つでもある。
トレミー48星座は、2世紀以来使われてきた。
18世紀に、トレミー48星座の中のアルゴ座がラカイユによって分割された。
かんむり座を含む残りの47星座は、すべて現在の88星座に引き継がれている。
かんむり座の主な恒星
ゲンマ [α CrB]
ゲンマにはラテン語で「真珠」「宝石」の意味がある。
太陽系から75光年の距離にある。
食変光星でもあるが、変化が小さいので肉眼では分かりにくい。
かんむり座β [β CrB]
かんむり座で2番目に明るい恒星である。
太陽系から114光年の距離にある。
かんむり座κ [κ CrB]
太陽系から101.5光年の距離にあるK型の恒星である。
かんむり座κの周囲を公転する木星の1.8倍の質量を持つ惑星が確認されている。
この惑星は、かんむり座κから2.7天文単位の軌道を、3.3年で公転する。
かんむり座の主な星雲・星団
かんむり座にはメシエ天体がない。
また、めぼしい星雲・星団がない。
かんむり座のその他の天体
かんむり座R [R CrB]
かんむり座R星は爆発変光星である。
普段は5.7等であるが、突然減光を始めると短期間で14.8等まで暗くなる。
わずかな期間で数1000倍も光度が変化するのである。
しばらくすると、ジワジワと増光を始め、やがてもとの光度まで復帰するのである。
この星は、スペクトル観測から、炭素が過剰であることが分かっている。
恒星の内部から上昇した炭素が、表面を覆い隠すので減光し、表面が消え去ると元の光度に復帰するのである。
このようなタイプの変光星は他にも発見されている。
それらを総称して「かんむり座R型変光星」という。
かんむり座T [T CrB]
かんむり座Tは反復新星である。
通常は10等級程度であるが、1866年5月と1946年2月に2等級まで増光した。
Abell2142(銀河団)
Abell2142は400以上の銀河で構成される銀河団である。
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参考文献・サイト
Constellations
Star Tales
Chandra X-ray Observatory
BBC:Constellations
2009/05/17