太陽向点を語る。
惑星は天球上を動くが、恒星は天球上に固定されている。
このため、恒星は宇宙空間に静止しているように思えてしまうが、そうではない。
それぞれの恒星は、それぞれのスピードでそれぞれの方向に、宇宙空間を飛んでいるのである。
これを固有運動という。
太陽も固有運動を行っている。
秒速19.5キロメートル程度の速さでヘルクレス座の方向に向かっているのだ。
この方向が太陽向点である。
もちろん、地球や他の惑星を残して太陽だけが太陽向点に向かっているのではない。
太陽系全体が太陽向点へ進んでいるのである。
太陽向点は、1783年にハーシェルが発見した。
しかし、ハーシェルは、太陽向点はこと座のベガ付近と考えていた。
現在は観測衛星ヒッパルコスのデータによって、太陽向点の座標が求められている。
なお、太陽向点の正反対の位置を太陽反向点という。
つまり太陽が進んでいく方向の真後のことだ。
太陽反向点はこいぬ座にある。
参考文献・サイト
Astronomy & Astrophysics:New determination of the solar apex
2009/06/06